「日米金融政策は手詰まり、16500円の窓に向けて下落か」
日経平均の日足チャートでは、窓を空けて下落。完全に下落相場へと転じており、一連の上昇相場は終了したようだ。
「窓・壁・軸理論」では、これで上方のファンダメンタルズの壁が確認できる形となった。18400円以上の上昇が難しいと判断されることになり、目先は一気に下値を試す動きとなりそうだ。
問題は、下方に位置しているテクニカルの壁。この壁は17000円付近に位置しており、これが崩壊しているかが焦点となる。もし、崩壊していれば、16000円台突入は避けられない。その場合は16500円付近の窓が下値メドとして意識され、投資家は注意が必要だ。いったん落ち着いたかに見えたオプションから逆算されるインプライド・ボラティリティ(予想変動率)は、再び26%程度まで上昇。不穏な空気が漂っており、今後の暴落には注意をしなければならない。
その背景になっているのが、日米の金融政策が完全に手詰まりだということ。10月末の日米の金融政策の発表には期待がかかっているが、どう転んでも好感される動きにはなりそうもない。そこまでは何とか相場は持ちこたえるかもしれないが、その後は失望売りか催促相場の様相を呈するだろう。11/4の郵政3社上場を契機に相場が大崩れすることも、想像にかたくない。