続伸に期待
2016年3月期第1四半期の業績は、売上高が9.3%増の6兆9876億4800万円、営業利益が9.1%増の7560億100万円、税引き目四半期純利益が9.5%増の8452億5900万円、四半期純利益が10.0%増の6463億9400万円でした。
日本、海外を合わせた自動車の販売台数は、211万4000台と、前連結会計年度に比べて12万7000台 (5.7%) の減少となりました。日本での販売台数については、7.1%減の47万台と伸び悩みました。海外販売台数も、5.3%減の164万4000台と国内外ともに販売台数は減少となりました。
アクア、プリウスなどハイブリット車においては継続して成長していて、2015年7月に800万台を突破するなど好調です。
出荷台数の減少に加え、スワップ取引の評価損(▲260 億円)と以前の製品保証引当金(タコマのリコール費用等の約250 億円)がある中で、営業利益9.1%増を達成し、営業利益率も10.1%を維持しています。
2016年通期業績予想は、売上高が2.1%増の27兆8000億円、営業利益が1.8%増の2兆8000億円、税引き前当期純利益が3.0%増の2兆9800億円、当期純利益は3.5%増の2兆2500億円の見通しです。通期の国内外合わせた販売台数は、アジア、中南米オセアニアなどその他の国でそれぞれ減少することが予想される為、1万8000台減の895万台となる見通しです。
想定為替レートは、1米ドル=117円、1ユーロ=127円とし、前期よりも円安の想定であることから小幅増の見通しとなっていますが、まだ円安水準にあるため円安の下支えによる業績の上振れ余地が期待できると思います。