ドル円がワープした
そうした22時前に20時台の安値(119.51円)を割り込み真空地帯へ突入。あまりに一日の変動があったために、オーダーはスカスカの状態。119円を割り込んだかと思うと、一瞬で116円台へワープ。(117円台は確認できませんでした。)
その下落で、強制ロスカットを誘発するセリングクライマックスとなり116円7銭まで下落。完全にポジションが一掃されてようやく底打ちとなりました。
昨日の記事で、「下に思い切りに突っ込まないと下落は終わらない」と書きましたが、まさかここまで下落するとは思いませんでした。
この瞬間に、恐怖指数であるVIXは53.29まで上昇!これはリーマンショックに次ぐ記録的な値になります。
1997年10月 アジア通貨危機 38.20
1998年 8月 ロシア通貨危 45.74
2001年 9月 アメリカ同時多発テロ 43.74
2002年 7月 エンロン不正会計事件 45.08
2003年 3月 アメリカのイラク侵攻 34.69
2015年 8月 チャイナショックが発生 53.29
2008年10月 リーマンショック発生 89.53
当然、この下落は実体と遥かに異なるために、東京時間には素直に発射台である120円に戻り4円の下ヒゲを付けることになりました。
日経平均先物は17,200円まで下落した後に18,400円までリバウンドし、その後日本時間には18,800円まで急騰。
しかし、その後上海の戻りがないことを嫌気すると丸一日リスクオン相場とはならずに、再び18,000円を割り込むという暴力的な値動きとなっています。
ドル円は仕方なく日経平均についていくという状況で、15時のクローズでは売りの利食いが大きくは入り上昇。その際につけた価格(118.88円)が今週の重要な節目となりそうです。
昨日書きましたように、節目を突破しても必ず戻るという相場展開は健在ですので、落ち着いて取引をすればきれいに値幅を取ることができそうです。
そして、この記事を執筆時である19時26分に中国が預金準備率を引き下げを発表しました。これは通常は週末に発表されるものですが、これ以上株価を下げさせないための中国の姿勢が感じられます。
今後もなりふり構わず出してくるのは必至でしょうが、これはすでに市場に織り込まれていたため、明日の上海の戻りは限られてしまうでしょう。