スマホの高品質化、車の電装化で業績拡大
2016年3月期第1四半期の業績は、売上高が16.1%増の1942億2600万円、営業利益が118.8%増の134億600万円、経常利益が129.3%増の134億600万円、そして純利益が374.1%増の86億4200万円の大幅増益となりました。
主力の電子部品事業では、スマートフォンにおける光学式手ぶれ補正機能(OIS)など高機能化に伴いカメラ用アクチュエーターの需要が旺盛で堅調に推移しています。また海外では中国メーカーによる低価格機種の需要喚起によって売上が伸びました。自動車市場では、エレクトロニクス化に対応したセンサーや車載モジュール製品、通信モジュールなども堅調に推移しています。米国での高級自動車の需要増が電子部品・モジュールの売上を拡大しました。その結果、当事業の売上は26.8%増の1047億円、営業利益は240.8%増の101億円となりました。
一方2016年通期予想は、売上高が2.5%増の7670億円、営業利益が1.8%増の545億円、経常利益が5.4%減の545億円、当期純利益が19.5%増の415億円の見通し。配当は、5円増の20円に増配する方針です。
当期純利益については、子会社のアルパインが保有する中国の東軟集団股份有限公司株式の一部を売却したことにより、特別利益(関係会社株式売却益)50億円を計上することになったため、5.1%増の365億円から上方修正されました。
今後のスマートフォン市場の拡大や車載情報機器の必要性の高まりを考えると、更なる成長が期待できると思います。