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最新投稿日時:2015/08/04 18:04 - 「真夏のドル円トレード戦略!!」(川島寛貴)

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真夏のドル円トレード戦略!!

著者:川島寛貴
投稿:2015/08/04 18:04

今年もお盆明けからドル買いか

昨年のドル円は5月から8月半ばまで過去に例がないほどのこうちゃく相場でした。しかし、8月のお盆明けから上昇に転じ秋には110円まで上昇しました。

今年はいよいよ米国の利上げというビックイベントがあるなか、8月のトレード戦略を考えていきたいと思います。

やはり焦点は米国の利上げ。これについて参考になる過去の値動きは少ないのですが、前回の米国の利上げは2004年6月で1.00%から1.25%へ利上げしました。しかし、その後ドル円がどうなったかといえば上昇はしていません。
つまり、利上げが行われれば事実売りとなってしまったのです。Fedは利上げによるインパクトを十分に弱めてから利上げを行うので、十分頷けます。ですから、今回も利上げを行うまでドル買いとなり、利上げ後はドル売りとなることが考えられます。

となれば、最大の焦点は利上げ開始時期がいつになるかということです。いよいよ利上げ時期が遅くとも半年以内に近づいており、マーケットはイエレンダッシュボードの経済指標に右往左往している状態。
急激なドル買いはないものの、下値はしっかりと固めてきている様子。下げたところは、年金などの長期マネーがしっかりとした買いを入れるために反発していることが分かります。

現時点での利上げの織り込み度は50%程度といわれています。つまり、利上げはまだ織り込んでいないことから、今後もドルが買われる可能性が高いでしょう。
目先は黒田ライン(125円)が意識される展開ですが、8月7日発表される7月の雇用統計は24万人以上が出るとの市場コンセンサスができあがっている模様。雇用統計で125円を突破すれば、サマーラリーで売買高が薄いこともありながら堅調に推移し年初来高値(125.85円)を突破することが考えられます。
この結果が悪くとも、雇用統計の数字が20万人以下とならない限りは、123円台に突っ込んだところは買い需要が多く底堅い展開になりそうです。

そして、お盆明けには外債購入や夏休み明けの新規マネーが入り、さらに短期勢が9月利上げを織り込みに新高値を買いに来る展開が期待できます。

ドル円上昇新高値を突破すると、過去の展開から126円台から128円までの2円程度の上昇となりそうです。
しかも、これは24時間程度の短期間での上昇となるでしょう。押し目も50銭程度しかないかもしれませんので、こうなった場合押し目を待たずに高値追いをしたトレーダーの方が有利な場合が多い。
つまり、押し目待ちに押し目なしという展開となるでしょう。
押したところは、長期マネーが支えるのですが、新高値を買ってくるのは短期勢です。彼らが買っていける材料が出た時か、もしくは時間が迫ってきた時が年初来高値を更新することになるでしょう。

そういった意味では、日経平均が年初来高値を更新した時にもドル円が買われます。金融・銀行株やファーストリテイリングやソフトバンクが独歩高し始めると海外勢がドル円も同時に仕掛けてくる可能性がありますので、注意しておきたいところです。
大手証券会社のストラテジストによると、8月125円、9月128円というレポートを出されていますし、やはりドルに関しては強気派が目立ちます。

現在米国企業の決算が出ていますが、前回のようにドル高の影響は少なく半数以上の企業が事前予想よりも上振れております。これでドル高を懸念する材料が1つ消えましたので、より利上げ時期の前進に繋がったのではないでしょうか。

ギリシャ、中国リスクも後退していることから、8月末には今の水準(124円前後)から2円程度は上振れ、ざっくり127円レベルまで到達していると予想します。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想

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