PS4活況でゲーム関連新ステージへ
ところが、市場をよくよく俯瞰してみるとソニーだけではない、ゲーム機向けソフトを手掛ける老舗メーカーの株価も妙に強いのである。コナミしかり、コーエーテクモしかりスクエニしかりである。
ついこの間までは、ゲーム専用機の時代は去り、爆発的な普及を遂げたスマホゲームに取って代わられた的な悲観ムードがあった。ディー・エヌ・エー<2432>と提携を発表する以前の任天堂<7974>の株価は、まさにそれを代弁していた。
しかし、どうやら世界の流れはそういう感じでもないらしい。国内スマホゲーム市場は一部のメガヒットタイトルを除けば、下手な鉄砲、数打てども当たらない飽和感が漂う。一方、北米市場では今年に入ってからゲームソフト販売数量が月次で前年比プラスに転じたという。PS4に代表される新世代ゲーム機の普及が新たなステージを創出しているのだ。
グローバルな視野に立てば、書き入れ時はこれから訪れるとの期待感。これが老舗ソフトメーカーの株価の値動きに静かに投影されているようだ。
◆復権するゲーム機ソフト関連株
銘柄<コード> コメント
コーエーテクモ<3635> 歴史を題材としたソフトに強み
ファルコム<3723> ロールプレイング系で実力
トーセ<4728> スマホ、パチスロ関連も強い
スクエニHD<9684> ドラクエ筆頭に人気商品多数
コナミ<9766> カジノ機器関連としても注目