好業績銘柄への株価プラス反応が敏感に

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最新投稿日時:2015/05/10 13:26 - 「好業績銘柄への株価プラス反応が敏感に」(冨田康夫)

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好業績銘柄への株価プラス反応が敏感に

著者:冨田康夫
投稿:2015/05/10 13:26

<株式トピックス>

8日の日経平均株価は、前日比87円20銭高の1万9379円19銭と反発した。前日の米株式市場の反発などを好感して買いが先行し、前場前半は徐々に上昇幅を広げる推移となった。後場に入ると日経平均株価は上げ幅をさらに拡大、一時1万9400円台半ばの水準を回復する場面もあった。
ただ、午後2時過ぎからは、日本時間今夜の米4月の雇用統計発表を前にして、その結果を見極めたいとの心理から買い手控え姿勢が強まり上値の重い展開となり、大引けにかけて上昇幅を縮小した。

金曜日の東京株式市場で話題となったのは、「好調な業績見通しを公表した銘柄に対する株価のプラス反応の良さ」だった。

例えば、午後1時30分に、16年3月期の連結業績予想を発表した三菱重工業<7011>が後場大幅高となり、年初来高値を更新した。16年3月期の連結業績予想を発表し、売上高4兆2000億円(前期比5.2%増)、営業利益3200億円(同8.1%増)、最終利益1300億円(同17.7%増)を見込んだ。交通・輸送セグメントの売上高が大幅に伸長、エネルギー・環境セグメントは引き続き高水準の受注が見込まれ、営業利益が伸びる見通し。
また、同時に発表した中期経営計画で、2017年度の営業利益目標を4500億円(14年度実績比52%増)としたことが評価されたようだ。

任天堂<7974>も一時、前日比1870円高の2万1610円まで買われ、年初来高値を更新した。同社は7日取引終了後、15年3月期連結決算を発表、売上高5497億8000万円(前の期比3.8%減)、営業損益247億7000万円の黒字(前の期464億2500万円の赤字)と4期ぶりに営業黒字を確保した。続く16年3月期も売上高は5700億円(前期比3.7%増)、営業利益は500億円(同2倍)を見込んでおり、業績回復への期待が高まった。
加えて、同社は7日付で米ユニバーサルパーク&リゾート(Universal Parks & Resorts)との業務提携を発表している。今後は任天堂のゲームキャラクターを活用したアトラクションの設置などを検討していく計画で、これに対する動向も注目される。

市場関係者からは「16年3月期の企業側の業績見通しが、かなり控えめであることは、織り込まれてきている。8日の相場では、好業績見通しを公表した銘柄への株価の反応が良好となってきたことに注目したい」との見方が出ていた。

日経平均株価は4月23日の年初来高値から7日の取引時間中の安値までで994円と1000円近く下落したことから、来週も自律反発の動きに期待が高まる。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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