【3月米国雇用統計まとめ】
雇用統計は予想を大きく下回る結果となり、ドル円は発表後は119円を割り込み118.72円まで下落しました。
失業率 +5.5% 予想: +5.5%
非農業部門雇用者数 +12.6万人 予想:+24.5万人
米労働参加率 62.7% 予想: 62.8%
米平均時給(前月比) 0.3% 予想: 0.2%
3月米平均時給(前年比) 2.1% 予想: 2.0%
平均時給は緩やかに上昇する傾向が続いています。これは米国マクドナルドが従業員の時給を+10%引き上げるなど、賃上げを発表する企業が相次いでいることから今後もしばらく続きそうですね。
非農業部門雇用者数が大きく悪化し、さらに労働参加率も1%下がっていることから、雇用面は直近ではかなり悪化してきたといえます。
これは昨年と同じく、大雪での雇用の減少や原油価格の下落による解雇が原因と思われます。しかし、直近の新規失業保険申請件数はかなり良い結果が出ていることから、来月はここまで悪い数字が出ることはないと予想できます。
119円は重要ポイント
さて、来週のドル円ですがNYで119円が重要なポイントになりそうです。
為替市場は、引き続きオセアニア、香港、欧州市場が休みですので、米国勢が出てくる21時ごろからが本番といえます。
チャートを見るとお分かりのように、今年もドル買い圧力が優勢となっており、下がったところはしつこいドル買いが出ていることが分かります。
3月は119円を明確に割り込んだ時は1回のみ。そして、結局NY市場では買い戻されていますので、NY終値で119円は一度も割り込んでいません。
2月は雇用統計後に118円を割り込まずに推移。
1月に117円を割り込んだのは、スイスショックの余波で2日間のみでした。
つまり、このこと以上の大きな出来事が起きない限り2015年の安値は116円程度ということになります。
まずは直近119円を割り込むかどうかで短期的なトレンドを確認し、下落した場合は2月の安値付近である118.20-30円あたりで拾いたいところです。
そして3月から人気となっている、5月末までに124~125円に到達することにかけたオプションの噂があります。うまく拾えた場合は、122円の突破を視野に中期ポジションとして引っ張っても良いかもしれません。