ドル円のレンジは僅か17銭
調べてみると、イースター休暇というのはクリスマスよりも大切な休暇だそうです。そういったこともあり、出勤している外銀の方々も嫌々出勤してポジションなど取りたくないという模様。つまい、本日のメインプレーヤーは日本人とアルゴリズムといったところでしょうか。
ドル円の値動きを見ても分かるように、119.60円-119.78円と僅か17銭しか動いていないという流動性の無さです。
では、本日の雇用統計のデータを見ていきましょう。
■3月雇用統計データ:予想、前回値
失業率 :5.5% 5.5%
非農業部門雇用者数:24.5万人増 29.5万人増
平均時給 :+0.2% +0.1%
労働参加率 :62.8% 62.8%
相変わらず、昨年末から高い非農業部門雇用者数となっているにもかかわらず、市場予想は24.5万人に留まっています。
細かく見てみると、失業率で一番の強気はJPモルガンの5.4%。
弱気はモルガン・スタンレーの5.6%。
非農業部門雇用者数の方は、強気がJPモルガンとBNPバリパの26.0万人。
みずほ総合研究所は当初28.0万人だったところを、20.6万人まで見通しを下方修正しています。
一番の弱気が、モルガン・スタンレーの19.5万人となっています。
やはり、水曜日に発表されたADPが市場予想の22.5万人増を大きく下回る18.9万人増となり、昨年1月以降の低い伸び率だったことが大きく影響しているようです。
これで、マーケットは下方向へのリスクは備えていることになりますので、サプライズとしては円安方向でしょう。
ADPの後、思いのほか下落しなかった要因としては、ドル円120円には3000本程度の大きめのオプションがあり、これが大幅下落を阻んだ模様です。
ちなみに、本日もまだ1000本程度残っているということで、
以上のことから、良い結果となれば一旦上方向へ素直に上昇しそうです。
しかしながら、イースター休暇中とあってNY株式市場も休場となっています。さらに、市場参加者が少ないことから、ポジションを取った参加者も早めに利益確定したいというところ。そして、オバマ大統領もドル高に言及しているということで、週越えするポジションを持つのであればまだドル売りとなります。
30万人以上などというかなりのポジティブサプライズとならない限り、発表後少し経てば自然とポジション調整が起きると考えられます。
テクニカル的な目途としては、単純に直近の高値120.40円、安値は119.00円がポイントになりそうです。
いつもは雇用統計の日は朝までトレードしている!という方も、本日の取引はほどほどにして、夜桜でも楽しんではいかがでしょうか。
良い休日、お花見をおすごし下さい!