雇用統計はどっち?

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最新投稿日時:2015/02/06 21:32 - 「雇用統計はどっち?」(川島寛貴)

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雇用統計はどっち?

著者:川島寛貴
投稿:2015/02/06 21:32

注目度が集まる平均時給

今夜は米国の雇用統計の発表です。
直近の値動きを見てみると、117円~118円のレンジ相場を形成しているために、大きな値動きが期待できます。連日年金がドル円を買ってきており、昨日は豪ドル円も買ってきているという噂もあることから、「下がったところは買い」というところが素直な戦略となります。

ここ最近の話題はユーロにありますので、ドルへの材料不足もあり、雇用統計が動くきっかけとなることは否めません。しかしながら、昨年は非農業部門雇用者数は20万人を上回ればよしとされていたものが、最近の好調な新規失業保険申請件数や雇用統計の結果から、23万人くらいないと市場は満足しない数字となっていると感じています。12月には32.1万人という異常値が発表され、1月にはさらに上方修正されたほどです。
そういったこともあり、市場予想よりも5万人以上かけ離れた+28万人といったような数字が出ない限りは、上昇したとしても買い方の利益確定の売りに押される展開となるのではと考えます。

そして、今回の雇用統計では平均時給が注目されています。
前回は、前月比ー0.2%と、なんと2006年以降で最大の悪化となったことから、乱高下した挙句下落するという結果となりました。
今回の予想は+0.3%となっていますが、失業率/非農業部門雇用者数と合わせて注意しておきたいところですね。

米国の利上げは2016年!?

世界トップ5に入る大富豪である著名投資家のウォーレンバフェット氏が、現在の世界的金融緩和から引き起こされてるドル高を理由として、「FRBは年内の利上げ実施は極めて難しい」と発言したことも気になるところです。

以上のことから、今夜の雇用統計ではかなり良い数字が発表されたとしても、上昇は今夜限りで、週明けの東京市場からは売り込まれるのではないかと考えています。
逆に悪い数字が出た場合は、ここ最近117円の大きめオプションの影響から下げ渋っているのですが、大きく売り込まれ116円台前半まで下がりそうです。
しかしながら、115.50円には3500本という巨大なオプションが観測されていることから、昨年冬からの安値は更新しないとみており、下げ止まりの目途となりそうです。

サプライズとしては大雪の影響で悪い数字が出ることですが、果たしてどんな数字が出るでしょうか?

それでは、良い週末をお過し下さい!
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想

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