ますます現実味を帯びるユーロドル年末パリティ(1.00)
急進左派連合:36%
新民主主義党:28%
黄金の夜明け:6%
左派政党 :5%
ギリシャ共産党:5%
PASOK :5%
1/26 7:48 更新
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- 出口調査結果 -
急進左派連合:35.5%~39.5%
ND党 :23~27%
PASOK :4.2~5.2%
事前予想通り、緊縮財政に反対の急進左派がかなりの優勢のようです。
1/26 3:05 更新
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ユーロの下落が止まりません。
スイス中銀のユーロスイスの1.20下限撤廃とECBによるQE発動で、この2週間でユーロドルは約500ポイント、ユーロ円も5円以上という下落幅となっています。
そして、ここへきて再び大きな注目が集まっているのはギリシャ選挙です。
2012年6月のギリシャ選挙(EUが合意した第2次ギリシャ支援策の受け入れの是非を問い、実質ユーロを脱するか否を決める選挙)では、市場関係者以外であっても世界的に大きなニュースになりました、結果として、ギリシャはユーロに留まることを選択し、選挙明けのマーケットは大きく上昇することとなりました。
しかし、ユーロドルは結局当日の日本時間午前が高値となり、行って来いの相場となったことも事実です。
そして今回は、前倒しされた2014年12月29日のギリシャ議会での大統領選出投票が結局不調になり、予定通りギリシャ選挙が本日実施されることとなりました。
さて、選挙の注目点ですが、世論調査では与党ではなく急進左派連合(SYRIZA)が35%ほどの議席を獲得する見込みだということです。急進左派連合は、金融支援の代償である緊縮財政に反対しており、それが緊縮疲れで疲弊しているギリシャ国民に支持されているようです。
しかし、仮にこの党が第一党となると、ギリシャの脱ユーロが現実味を帯びてくることから、一段のユーロの下落へと繋がると考えられます。
現状では、EUの条約にギリシャをユーロ圏から追放することはできないので、市場は「ギリシャのユーロ離脱により、あく抜け上昇」という見通しにはならないのです。
最終的にはギリシャとトロイカ調査団が妥協点を探り合うことになるのですが、例によってこの交渉は非常に長期化することとなりそうです。
ユーロ危機からすでに5年以上が経過しておりますが、今だ先の見えないギリシャ。もともとは国民の税金逃れや公務員の数の過剰から自責点を決めてしまったようなものです。支援をもらい、外に不満を漏らすばかりでなく、自らによる問題解決へ向けて舵を切って欲しいものです。