海外投資家の動向がポイント
まずは外国人投資家(海外投資家)の動向です。
東証全体での海外投資家の動向は、
現物株:4504億円の売り越し
先物:3081億円の売り越し
合計:7585億円の売り越し
となっています。大きな売り越し額となっていますが、JPX400先物に関しては、39億円の買い越しとなっており、日本株全体は売りだが、大型優良株だけはヘッジの意味もあるのか買い越しておこうと判断しているのかもしれません。
次に個人投資家の動向です。
現物株:2798億円の買い越し
先物:2771億円の売り越し
合計:27億円の買い越し
となっています。こちらも大きな売り越し額です。
最後に信託銀行の動向について見てみましょう。
現物株:1452億円の買い越し
先物:32億円の売り越し
合計:1420億円の買い越し
先物こそ小幅売り越しになっていますが、現物株は大きく買い越しとなっています。
以上のデータをみると、外国人投資家が大きく売り越しているなか、個人投資家は様子見、信託銀行が買い越している構図が読み取れます。信託銀行の継続した買いは、GPIFの買いが続いている限り継続すると思われますので、あとは大幅に買い越している外国人投資家が、日本株を買ってくれば、日経平均株価も上値を追う展開になると思います。
外国人投資家の売買動向は、基本的に米国株式市場と連動しますので、米国ダウ指数が前年の高値18103.40ドルを更新したタイミングで、米国市場全体に強気ムードが漂い、再度日本株を買い越してくるのではないかと思っています。