クラレが大幅反落、米系証券が投資判断を引き下げ

　クラレ<3405>が大幅反落。前日比76円安の1144円で取引を終えた。米系証券の投資判断・目標株価の引き下げが観測され、売り優勢となったようだ。

　シティグループ証券が14日付で、同社の投資判断を３段階で真ん中の「中立」から最下位の「売り」に、目標株価を1400円から1030円にそれぞれ引き下げた。同社収益の６割弱を稼ぎ（2013年３月期推定）、LCD部材随一の利益率を維持してきたPVAフィルム事業は転換点を迎えていると考えたそうです。これまで以上に、LCD需要の先行きが不透明感を増していること、日本合成化学<4201>との一段のシェア争いに加え、同社最大の顧客である日東電工<6988>の内製化（コーティングPVA）というかつてない脅威が顕在化しているとの見解を示している。

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