東洋炭素が反落、太陽電池市場の回復まだ先との判断から１３年５月期業績予想を減額

　東洋炭素<5310.T>が反落。１０日の取引終了後、１３年５月期の連結業績見通しを従来予想の売上高２８７億円、経常利益１２億円から、売上高２８０億円（前期比２７．７％減）、経常利益６億円（同９０．１％減）に下方修正したことを嫌気している。太陽電池市場にいまだ回復の糸口が見えないことに加えて、ＬＥＤ用も本格回復にはまだ時間がかかると判断したことから予想を減額した。また、中国子会社の債権と在庫を見直し、貸倒引当金と在庫評価減を計上したことも利益を圧迫するとしている。
　なお、同時に発表された第３四半期累計（６～２月）連結決算は、売上高２０８億７９００万円（前年同期比３０．６％減）、経常利益６億８８００万円（同８７．２％減）となった。主力の太陽電池用や半導体用が低迷したことが響いたとしている。

東洋炭素の株価は９時４７分現在２２６３円（▼３７円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）