ダウ平均は反落 米CPIで売り強める 利下げ期待がさらに後退 IT・ハイテクは買い戻しも=米国株概況
NY株式12日(NY時間16:20)(日本時間06:20)
ダウ平均 44368.56(-225.09 -0.50%)
S&P500 6051.97(-16.53 -0.27%)
ナスダック 19649.95(+6.09 +0.03%)
CME日経平均先物 39235(大証終比:+235 +0.60%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。ただ、IT・ハイテク株には買い戻しが入り、ナスダックはプラスに転じた。テスラ<TSLA>やアップル<AAPL>が上げに転じ、下げ抑制に貢献。
取引開始前に発表された1月の米消費者物価指数(CPI)を受けて、米株式市場は売りを強めた。総合指数が前月比0.5%、コア指数で0.4%上昇と、予想を上回る内容となり、ディスインフレが進んでいない状況を明らかに示しており、FRBの追加利下げへの期待もさらに後退している。短期金融市場では次回の利下げは9月から12月まで後退している状況。
一部では、FRBは年内一杯は金利を据え置くとの観測が広がっている。インフレとインフレ期待の両方が上昇しており、FRBは高金利を長期に渡って維持することでこの状況に対応する必要があるという。現時点でFRBにできることは様子見だとし、経済指標がインフレの進展を示唆するのを待つだけだという。さらにインフレ指標ないしインフレ期待が上昇すれば、次の行動は利上げになる可能性も十分にあるとの指摘も聞かれた。
パウエル議長は本日も下院で証言し、米CPIについて「FRBが2%目標に近づけるために大きな進展を遂げたことを示すが、まだ目標には達していない」と述べた。「金利を据え置き、インフレ低下の証拠を待っている」とも語った。また、関税については「シナリオ分析を行っている」と述べている。
「リスク資産は今後も上昇する可能性があるが、過去2年間の推移よりは不安定なものになる」とのコメントも聞かれる。
ドラックストアや医療保険管理など総合ヘルスケアのCVSヘルス<CVS>が決算を受け時間外で大幅高。株利益、売上高とも予想を上回った。既存店売上高の伸びも予想を上回っている。また、医療保険の給付の割合を示す医療給付率が予想以下だった。
配車サービスのリフト<LYFT>が決算を受け下落。グロスブッキングが予想を下回ったことが嫌気されている。第1四半期のガイダンスでも、予想を下回るグロスブッキングの見通しを示した。
スーパー・マイクロ<SMCI>が上昇。前日引け後に10-12月期(第2四半期)の暫定決算を公表し、1株利益、売上高とも予想を下回る見通しに修正したほか、通期の売上高見通しも下方修正した。ただ、リャンCEOが「26年度には400億ドルの売上高を達成する道筋ができる」と語ったことを好感している。
ギリアド・サイエンシズ<GILD>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスでも予想を上回る見通しを示した。HIV治療薬に対する需要が引き続き強い。
フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が決算を受け上昇。EBITDA、マーケットプレイス受注額とも予想を上回った。今回の決算を受けて目標株価引き上げるアナリストが相次いでいる。
データ配信プラットフォームのコンフルエント<CFLT>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、好調な見通しを示した。
インテルが3日続伸。アナリストが同社と台湾のTSMCの両社が関わる計画に米政府が関与する可能性があると述べていた。
ファミレスのデニーズ<DENN>が決算を受け大幅安。1株利益、売上高とも予想を下回った。通期のガイダンスも公表し、予想を下回るEBITDAの見通しを示した他、国内システムワイドの既存店売上高を2%減-1%増のレンジの低い方か、それ以下になるだろうと述べたことが嫌気されている。
デジタルインフラのバーティブ<VRT>が決算を受け下落。第1四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことが嫌気されている。
フィンテックのアップスタート<UPST>が決算を受け大幅高。1株利益が予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。EBITDAも予想を上回っている。ガイダンスも公表し、第1四半期、通期とも売上高見通しが予想を上回った。
CVSヘルス<CVS> 63.22(+8.22 +14.95%)
リフト<LYFT> 13.25(-1.14 -7.92%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 39.68(+1.07 +2.77%)
ギリアド<GILD> 103.31(+7.17 +7.46%)
ドアダッシュ<DASH> 200.89(+7.80 +4.04%)
インテル<INTC> 22.48(+1.51 +7.20%)
コンフルエント<CFLT> 37.65(+7.55 +25.08%)
デニーズ<DENN> 5.12(-1.60 -23.81%)
バーティブ<VRT> 111.24(-12.01 -9.74%)
アップスタート<UPST> 88.77(+21.43 +31.82%)
アップル<AAPL> 236.87(+4.25 +1.83%)
マイクロソフト<MSFT> 409.04(-2.40 -0.58%)
アマゾン<AMZN> 228.93(-3.83 -1.65%)
アルファベットC<GOOG> 185.43(-1.64 -0.88%)
テスラ<TSLA> 336.51(+8.01 +2.44%)
メタ<META> 725.38(+5.58 +0.78%)
AMD<AMD> 111.72(+0.62 +0.56%)
エヌビディア<NVDA> 131.14(-1.66 -1.25%)
イーライリリー<LLY> 872.97(+7.97 +0.92%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 44368.56(-225.09 -0.50%)
S&P500 6051.97(-16.53 -0.27%)
ナスダック 19649.95(+6.09 +0.03%)
CME日経平均先物 39235(大証終比:+235 +0.60%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。ただ、IT・ハイテク株には買い戻しが入り、ナスダックはプラスに転じた。テスラ<TSLA>やアップル<AAPL>が上げに転じ、下げ抑制に貢献。
取引開始前に発表された1月の米消費者物価指数(CPI)を受けて、米株式市場は売りを強めた。総合指数が前月比0.5%、コア指数で0.4%上昇と、予想を上回る内容となり、ディスインフレが進んでいない状況を明らかに示しており、FRBの追加利下げへの期待もさらに後退している。短期金融市場では次回の利下げは9月から12月まで後退している状況。
一部では、FRBは年内一杯は金利を据え置くとの観測が広がっている。インフレとインフレ期待の両方が上昇しており、FRBは高金利を長期に渡って維持することでこの状況に対応する必要があるという。現時点でFRBにできることは様子見だとし、経済指標がインフレの進展を示唆するのを待つだけだという。さらにインフレ指標ないしインフレ期待が上昇すれば、次の行動は利上げになる可能性も十分にあるとの指摘も聞かれた。
パウエル議長は本日も下院で証言し、米CPIについて「FRBが2%目標に近づけるために大きな進展を遂げたことを示すが、まだ目標には達していない」と述べた。「金利を据え置き、インフレ低下の証拠を待っている」とも語った。また、関税については「シナリオ分析を行っている」と述べている。
「リスク資産は今後も上昇する可能性があるが、過去2年間の推移よりは不安定なものになる」とのコメントも聞かれる。
ドラックストアや医療保険管理など総合ヘルスケアのCVSヘルス<CVS>が決算を受け時間外で大幅高。株利益、売上高とも予想を上回った。既存店売上高の伸びも予想を上回っている。また、医療保険の給付の割合を示す医療給付率が予想以下だった。
配車サービスのリフト<LYFT>が決算を受け下落。グロスブッキングが予想を下回ったことが嫌気されている。第1四半期のガイダンスでも、予想を下回るグロスブッキングの見通しを示した。
スーパー・マイクロ<SMCI>が上昇。前日引け後に10-12月期(第2四半期)の暫定決算を公表し、1株利益、売上高とも予想を下回る見通しに修正したほか、通期の売上高見通しも下方修正した。ただ、リャンCEOが「26年度には400億ドルの売上高を達成する道筋ができる」と語ったことを好感している。
ギリアド・サイエンシズ<GILD>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスでも予想を上回る見通しを示した。HIV治療薬に対する需要が引き続き強い。
フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が決算を受け上昇。EBITDA、マーケットプレイス受注額とも予想を上回った。今回の決算を受けて目標株価引き上げるアナリストが相次いでいる。
データ配信プラットフォームのコンフルエント<CFLT>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、好調な見通しを示した。
インテルが3日続伸。アナリストが同社と台湾のTSMCの両社が関わる計画に米政府が関与する可能性があると述べていた。
ファミレスのデニーズ<DENN>が決算を受け大幅安。1株利益、売上高とも予想を下回った。通期のガイダンスも公表し、予想を下回るEBITDAの見通しを示した他、国内システムワイドの既存店売上高を2%減-1%増のレンジの低い方か、それ以下になるだろうと述べたことが嫌気されている。
デジタルインフラのバーティブ<VRT>が決算を受け下落。第1四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことが嫌気されている。
フィンテックのアップスタート<UPST>が決算を受け大幅高。1株利益が予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。EBITDAも予想を上回っている。ガイダンスも公表し、第1四半期、通期とも売上高見通しが予想を上回った。
CVSヘルス<CVS> 63.22(+8.22 +14.95%)
リフト<LYFT> 13.25(-1.14 -7.92%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 39.68(+1.07 +2.77%)
ギリアド<GILD> 103.31(+7.17 +7.46%)
ドアダッシュ<DASH> 200.89(+7.80 +4.04%)
インテル<INTC> 22.48(+1.51 +7.20%)
コンフルエント<CFLT> 37.65(+7.55 +25.08%)
デニーズ<DENN> 5.12(-1.60 -23.81%)
バーティブ<VRT> 111.24(-12.01 -9.74%)
アップスタート<UPST> 88.77(+21.43 +31.82%)
アップル<AAPL> 236.87(+4.25 +1.83%)
マイクロソフト<MSFT> 409.04(-2.40 -0.58%)
アマゾン<AMZN> 228.93(-3.83 -1.65%)
アルファベットC<GOOG> 185.43(-1.64 -0.88%)
テスラ<TSLA> 336.51(+8.01 +2.44%)
メタ<META> 725.38(+5.58 +0.78%)
AMD<AMD> 111.72(+0.62 +0.56%)
エヌビディア<NVDA> 131.14(-1.66 -1.25%)
イーライリリー<LLY> 872.97(+7.97 +0.92%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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