トヨタなど自動車株は売り買い交錯、円高とトランプ関税への警戒感もPBRの割安さに着目した押し目買いも◇
トヨタ自動車<7203.T>が底値ゾーンでもみ合いの動きを続けるほか、ホンダ<7267.T>、日産自動車<7201.T>なども底値圏で売り買いを交錯させている。値ごろ感からの押し目買いが観測されるものの、引き続き上値の重い展開にある。足もとでは米長期金利の低下を受けて日米金利差縮小を背景としたドル売り・円買いの動きが活発だ。目先は1ドル=149円台半ばまで急速に円高が進む場面があり、自動車株には輸出採算が低下することへの警戒感がくすぶる。また、米トランプ次期大統領の輸入関税強化の動きも自動車産業にとって逆風材料として意識されている。メキシコやカナダに対しトランプ氏は25%の関税を課す考えを示していることから、両国に工場を多く持つ国内自動車メーカーには少なからぬダメージとなるという見方が強い。一方、トヨタはPBR1倍を下回る水準にあり、解散価値を下回った水準にある。また、ホンダのPBRは0.5倍前後、日産自に至っては同0.2倍台という状況にあり、目先は過剰に売り込まれているとの判断も働くところで、これら大手自動車メーカーの押し目には買い向かう動きも観測される。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:MINKABU PRESS
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