大阪12月限
日経225先物 38380 +280 (+0.73%)
TOPIX先物 2688.0 +23.5 (+0.88%)
日経225先物(12月限)は前日比280円高の3万8380円で取引を終了。寄り付きは3万7890円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7810円)にサヤ寄せする形で、売りが先行した。現物の寄り付き直後に3万7800円まで売られたが、下へのバイアスは強まらず、反対にリバウンド狙いのロングが優勢となり、前場中盤にかけて上昇に転じた。75日移動平均線(3万8090円)を回復してきたことでショートカバーを狙ったロングが強まり、前場終盤にかけて3万8390円まで上げ幅を広げ、後場中盤には一時3万8490円と節目の3万8500円に迫る場面もみられた。終盤にかけては持ち高調整に伴うロングの解消もあって上げ幅を縮めたものの、200日線(3万8390円)水準での底堅い値動きとなった。
日経225先物は、ナイトセッションで3万7650円まで売られたが、ボリンジャーバンドの-2σ水準まで下げたことで、いったんはリバウンドが意識されたようだ。また、取引開始後の下げが限定的だったほか、為替市場で円高が一服したこともロングに向かわせるきっかけになったとみられる。さらに米メディアが「米国による対中半導体規制について、想定されていたより厳しい内容にはならない」と報じた。これをきっかけに東京エレクトロン <8035> [東証P]など半導体株の一角が買い戻されたことも、ロングでの対応を促したようだ。
もっとも、アドバンテスト <6857> [東証P]は4日続落と調整を続けており、ロングに転換したというよりは、リバランスが中心だったと考えられる。東証プライムの売買高は16億株台にとどまっているが、薄商いの中でのインデックスに絡んだ商いの影響で、東証33業種はすべて上昇した。
市場参加者が限られるなか、先物市場でも短期的なトレードながら、値幅が出やすい面もあった。3万8000円割れでの押し目待ち狙いの買い意欲の強さに対して、節目の3万8500円突破を仕掛けてくる動きはなく、米国が休場で手掛かり材料に欠けるなかでは、200日線辺りで狭いレンジでの取引が続きそうである。
そのため、200日線水準での攻防が続くとみられ、オプション権利行使価格の3万8375円を中心とした上下の権利行使価格である3万8125円から3万8625円のレンジを想定する。200日線を明確に上回ってくるようであれば25日線(3万8710円)を意識した値動きに向かう可能性があるが、オーバーウィークのポジションを取りに行く動きは考えに難く、3万8500円辺りからは戻り待ち狙いのショートに向かわせよう。
NT倍率は先物中心限月で14.27倍に低下した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が買われ、一時14.33倍まで上昇し、75日線(14.31倍)を捉える場面もみられた。ただし、円相場が落ち着いた値動きのなかで輸出関連株の一角が買われたほか、東証プライムの7割超の銘柄が上昇しており、ややTOPIX型が優位だった。
手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万4337枚、ソシエテジェネラル証券が1万6291枚、日産証券が8630枚、サスケハナ・ホンコンが6503枚、バークレイズ証券が2150枚、モルガンMUFG証券が1939枚、楽天証券が1736枚、JPモルガン証券が1681枚、SBI証券が1546枚、みずほ証券が1322枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万5961枚、ソシエテジェネラル証券が2万0307枚、日産証券が1万0390枚、バークレイズ証券が5728枚、サスケハナ・ホンコンが5076枚、モルガンMUFG証券が3886枚、JPモルガン証券が3140枚、ゴールドマン証券が1744枚、みずほ証券が1517枚、野村証券が1472枚だった。
株探ニュース
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