株価指数先物 【週間展望】 ―米2大イベント通過後はロング対応

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最新投稿日時:2024/11/04 17:00 - 「株価指数先物 【週間展望】 ―米2大イベント通過後はロング対応」(株探)

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株価指数先物 【週間展望】 ―米2大イベント通過後はロング対応

配信元:株探
投稿:2024/11/04 17:00

 今週の日経225先物は、5日の米国大統領選挙と直後の6~7日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の2大イベントと、ピークを迎える決算発表の影響を大きく受けるため、トレンドの出やすい週になりそうだ。米大統領選ではトランプ前大統領とハリス副大統領による接戦が続いているが、同時に行われる連邦議会の上下両院選も注目される。どのような結果になろうともボラティリティが高まりやすく、初動は大きくなろう。

 FOMCについては0.25%の利下げがコンセンサスとなる。1日発表の10月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比1万2000人増と予想(10万人増)を大きく下回ったほか、10月の米ISM製造業景況感指数が46.5に低下し、予想(47.6程度)を下回った。雇用統計の伸び鈍化にはストライキやハリケーンなどの要因も影響した。これら指標の結果を受けて米景気の減速が意識され、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを続けるとの見方が強まった。

 相次ぐ大型テック株の決算発表では、1日にアップルが2024年10-12月期の見通しが慎重と受け止められて下落した一方で、アマゾン・ドット・コムは7-9月期決算が予想を上回ったとして6%を超す上昇となり、他のハイテク株に買いが波及した。前日に急落したマイクロソフトは小幅に反発した。

 また、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは1日、8日からダウ工業株30種平均(NYダウ)にエヌビディアを組み入れ、インテルを除外すると発表した。AI(人工知能)ブームを象徴するエヌビディアの組み入れにより、最高値圏で推移するNYダウの先高期待が強まりやすいだろう。なお、塗料大手のシャーウィン・ウィリアムズもダウに代わって採用される。

 日経225先物は前週末に一時3万7940円と、節目の3万8000円を下回る場面がみられた。200日移動平均線(1日時点3万8090円)を割り込み、75日線(同:3万7830円)に接近する形となり、週前半の上昇分を帳消しにした。ただし、ナイトセッションでは強いリバウンドをみせており、一時3万8790円まで買われた。200日線を支持線とした切り返しにより、25日線(3万8800円)を捉えてきた。

 米国市場の動向次第となるが、25日線突破から10月15日に付けた高値4万0300円とボリンジャーバンドの+3σ(4万0480円)が射程に入る。一方で、下へのバイアスが強まる局面では、75日線割れから-3σの3万7120円が意識されるだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万7000円から4万0500円と広めのレンジを想定する。

 また、米大統領選挙の結果を受けて下へのバイアスが強まったとしても、その後は経済政策への期待感が高まりやすい。新政権発足からの100日間はハネムーン期間とされ、報道機関や議会が厳しい批判を控えることでネガティブな材料も出にくい。年末高に向けて期待が高まりやすく、押し目狙いのロングで対応したい。

 なお、東証は5日から現物市場の取引時間を午後3時半まで30分延長し、先物市場では日中立会は午後3時45分まで30分延長される。先物のナイトセッションは午後5時から翌朝6時までとなる。機関投資家によるアルゴリズム取引などのプログラム売買の頻度が高まりやすくなる点には注意が必要である。

 1日の米VIX指数は21.88(前日は23.16)に低下した。先週は不安心理の高まりを示す20.00を挟んで推移し、マイクロソフトの下落をきっかけとしたハイテク株安もあり、31日には一時23.42まで上昇する場面もみられた。25日線(19.90)、75日線(18.79)が支持線として意識され、ボトム圏での推移であるが、米大統領選やFOMCの結果後にリバウンドを強める場面がありそうだ。反対に支持線を割り込む場面があれば、一気にリスク選好に向かわせよう。

 先週のNT倍率は先物中心限月で14.41倍に低下した。25日線(14.46倍)を割り込み、一時14.36倍まで下げる場面もみられたが、米ハイテク株安の影響により相対的にTOPIX型優位の展開だった。1日の米国市場でハイテク株が買われたことで、リバランスの動きが入りやすいだろう。決算発表がピークを迎えるなか、決算の影響を受ける可能性があるが、先高観が強まる局面では日経平均型優位の展開が意識されそうだ。

 10月第4週(10月21日-25日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの買い越しであり、買い越し額は1293億円(10月第3週は4159億円の売り越し)だった。なお、現物は206億円の売り越し(同579億円の売り越し)と2週連続の売り越しであり、先物は1500億円の買い越し(同3580億円の売り越し)と2週ぶりの買い越し。個人は現物と先物の合算で436億円の売り越しで2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で820億円の売り越しとなり、4週連続の売り越しだった。

 主要スケジュールでは、11月4日に米国9月製造業新規受注、中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会(~8日)、5日に東証が取引時間を延長、米大統領選挙、米国9月貿易収支、6日に日銀金融政策決定会合議事要旨(9月19・20日開催分)、7日に中国10月貿易収支、イングランド銀行(BOE)政策金利、FOMC終了後に政策金利、パウエルFRB議長記者会見、8日にオプションSQ、9月全世帯家計調査、9月景気動向指数、米国11月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
11月限 日経225 32454.88  TOPIX  2318.99
12月限 日経225 32639.57  TOPIX  2343.77
01月限 日経225 36025.97  TOPIX  2513.46
02月限 日経225 37018.07  TOPIX  2563.93
03月限 日経225 39863.92  TOPIX  2716.15
04月限 日経225 39820.59  TOPIX  2766.89
05月限 日経225 38509.47  TOPIX  2728.75
06月限 日経225 38535.35  TOPIX  2714.56
07月限 日経225 41531.26  TOPIX  2893.54
08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68
09月限 日経225 36906.92  TOPIX  2585.41
10月限 日経225 39701.93  TOPIX  2721.72

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
24/12 11月01日  38820  38940  37940  38120  -940
24/12 10月31日  39550  39720  38840  39060  -430
24/12 10月30日  39090  39490  38890  39490  +520
24/12 10月29日  38710  38970  38270  38970  +300
24/12 10月28日  37960  38770  37550  38670  +660

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
24/12 11月01日  2684.0  2692.5  2639.0  2645.0  -49.5
24/12 10月31日  2717.5  2723.0  2681.5  2694.5  -20.5
24/12 10月30日  2692.5  2718.5  2687.0  2715.0  +26.5
24/12 10月29日  2667.0  2688.5  2641.0  2688.5  +26.5
24/12 10月28日  2621.5  2667.0  2602.0  2662.0  +35.5

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日大阪比
11月01日(12月限) 38575  +455
10月31日(12月限) 38350  -710
10月30日(12月限) 39295  -195
10月29日(12月限) 39170  +200
10月28日(12月限) 38605  -65
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
        売り   前週末比   買い    前週末比
10月25日    1688億円  -85億円 1兆2764億円  -6063億円
10月18日    1774億円  +71億円 1兆8828億円  -1484億円
10月11日    1702億円  +378億円 2兆0312億円  +1765億円
10月04日    1323億円  -263億円 1兆8546億円  -1335億円
09月27日    1587億円  +13億円 1兆9881億円  +1715億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
        売り      前日比  買い       前日比
10月30日    5332万株   -1036万株  5億8178万株   +15万株
10月29日    6368万株   +341万株  5億8163万株   -620万株
10月28日    6026万株   +545万株  5億8783万株   +1836万株
10月25日    5481万株   -101万株  5億6947万株   -5957万株
10月24日    5582万株      0株  6億2904万株   -1億3454万株
10月23日    5582万株    +2万株  7億6358万株   -5106万株
10月22日    5580万株      0株  8億1465万株   -272万株
10月21日    5580万株      0株  8億1738万株   -788万株
10月18日    5580万株      0株  8億2526万株   -518万株
10月17日    5580万株      0株  8億3044万株   -5894万株
10月16日    5580万株    -38万株  8億8939万株   -485万株
10月15日    5619万株   +290万株  8億9424万株   +652万株
10月11日    5329万株   +370万株  8億8771万株   +2708万株
10月10日    4959万株      0株  8億6063万株   +170万株
10月09日    4959万株      0株  8億5893万株   +726万株
10月08日    4959万株      0株  8億5166万株   -931万株
10月07日    4959万株   +1117万株  8億6097万株   +4086万株

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