◆ “巻き戻し”先行も、“上値の重さ”が…
注目の「内田日銀副総裁発言」は、“ハト派寄り”となり、マーケットでは“巻き戻し”が進行しました。
『金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはない』という発言は、マーケットが慌てることになった『0.5%が壁になるとは認識していない』との植田総裁発言を打ち消すには十分でした。
こうして一時“147.904円”へ駆け上がるなど、ドル円は“さらなる買い戻し”が見られました。
一方で昨日行われた「米10年債入札」は“不調”に終わりました。
米10年債利回りは“上昇(→3.97%)”に転じる中、再び“リスク回避姿勢”が台頭しています。
こうしてNYダウを始めに米国株が反落する中、NYタイム以降のドル円は“上値の重さ”が目立つに至っています。
こうして“上を下へ”と大きく振れてはいるものの、再び“145円台”へと押し戻されるなど、まだ“方向感が定まった”とはいい難い状況は続いています。
◆ “落ち着きどころ”を探るが、どちらも“決定打に欠く”というのが…?
「米株式反落→日経平均も下落」という構図を踏まえれば、“リスク回避姿勢”は残ると見るのが自然です。
一方で“パニック売り”が一服する中、“下落往き過ぎ”はまだ解消されたとはいい難いのが実状といえます。
つまり“もう一段”は十分に期待される局面であり、少なくとも“さらなる下値模索”に関しては相応以上のネガティブが必要と見るのが妥当といえます。
“落ち着きどころ”を探るというのが目先のテーマと見られる中、上下どちらにも“決定打に欠ける”という点は否めません。
ただ歴史的な急落となった「日経平均下落」のトリガーとなったのは、やはり先月末の「日銀会合」そして「植田総裁会見」と見るのが妥当といえます。
それが昨日の「内田副総裁発言」で打ち消されたとあっては…?
まだ“底打ち→反発”となるかは微妙であり、“上下共に振れる”といった展開を想定せざるを得ませんが、少なくとも“さらなる下値模索”に関しては減退していると考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
149.000(大台)
148.451(7/30~8/5の23.6%戻し、日足・一目均衡表転換線)
148.369(ピボット1stレジスタンス)
上値5:148.000(大台、-1σ)
上値4:147.904(8/7高値)
上値3:147.675(8/7高値後の戻り高値)
上値2:147.318(8/7高値後の76.4%戻し)
上値1:146.956(8/7高値後の61.8%戻し、大台)
前営業日終値:146.774
下値1:146.508(8/7安値後の38.2%押し)
下値2:146.077(8/7安値後の50%押し、大台)
下値3:145.820(週足・一目均衡表先行スパン上限、20月移動平均線)
下値4:145.645(8/7安値後の61.8%押し)
下値5:145.529(8/5~8/7の38.2%押し)
145.000(大台)
144.796(8/5~8/7の50%押し)
144.714(ピボット1stサポート)
144.552(100週移動平均線、月足・一目均衡表基準線)
144.249(8/7安値)
144.063(8/5~8/7の61.8%押し、大台)
《10:45》
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