◆ “パニック売り”は一服、“巻き戻し”先行
週初の“パニック売り”は一服し、“リスク回避姿勢”も昨日は和らぎました。
このため“巻き戻し”が先行し、日経平均が“過去最高の上げ幅(3217円高)”を記録する中、ドル円も“146.370円”へと切り返しました。
一方で、そうした流れを欧州タイム以降は維持することができず、“上値の重さ”を露呈しています。
こうしてNYダウが“上げ幅縮小(746ドル高→294ドル高)”となる中、“144.039円”へと押し戻されたドル円は、そのまま“144円台(終値は144.415円)”で昨日の取引を終えています。
◆ そして“加速”… - 内田日銀副総裁発言
こうした中、本日午前開催の金融経済懇談会における「内田日銀副総裁発言」が注目されましたが、そこではマーケットが安心する“ハト派寄り発言”が飛び出しました。
『金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはない』
これが“巻き戻し”をさらに進行させる格好となり、前記“昨日高値”を突破したドル円は、本稿執筆時には“147.482円”までさらに上値を伸ばすに至っています。
◆ 次のポイントは“継続性”…
こうなると“下落往き過ぎ”はまだ解消されたとはいい難い状況ですので、“もう一段”は十分に期待される局面といえます。
ただ“自律反発”が入りやすい状況下での動きでもあり、目先のポイントは“その継続性”ということになります。
“147円台”を回復して一服している現状ですが、ここからさらに“巻き戻し”が進行することはあるか…?
◆ ただ金利面では“ドル売り”に傾斜しやすい流れが…?
「短期金融市場」を見ると、やや低下したとはいえども、「米9月0.50%利下げ(70%強)」「年内1.25%利下げ(0.25%で5回相当:約35%)」を織り込んだままとなっています。
“パニック売り”は一服、“巻き戻し”も入りやすい状況といえますが、金利面ではまだ“ドル売り(円買い)”に傾斜しやすいということは、頭の片隅に残しておきたいところです。
ここから“崩れる”とは思いませんが、もう少し“時間がかかる”…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
148.451(7/30~8/5の23.6%戻し、日足・一目均衡表転換線、-1σ)
148.000(大台)
147.560(ピボット2ndレジスタンス)
147.000(大台)
146.855(7/30~8/5の23.6%戻し)
146.559(8/5高値)
146.470(7/3~8/5の23.6%戻し)
上値5:146.370(8/6高値)
上値4:146.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値3:145.820(週足・一目均衡表先行スパン上限、20月移動平均線)
上値2:145.000(大台)
上値1:144.539(100週移動平均線、月足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:144.415
下値1:144.000(大台、8/6高値後の押し目)
下値2:143.608(8/6安値)
下値3:143.477(8/5~8/6の61.8%押し、8/5NYタイム高値後の押し目)
下値4:143.215(-2σ、ピボット1stサポート)
下値5:143.000(大台)
142.793(8/5~8/6の76.4%押し)
142.000(大台、ピボット2ndサポート)
141.854(1/3安値)
141.000(大台)
140.790(1/2安値、週足・一目均衡表先行スパン下限)
《10:55》
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