ケラノバが大幅高 同業のマース社が買収検討と伝わる＝米国株個別

（NY時間09:52）（日本時間22:52）
ケラノバ＜K＞　72.59（+9.61　+15.26%）

　スナック菓子のケラノバ＜K＞が大幅高。同業のマース社が、同社の買収を検討していると伝わった。ロイター通信が関係者の話として伝えた。現在協議中で最終決定は下していないという。同社は昨年ケロッグ＜KLG＞から分離独立したが、今回買収が成功すれば、マース社はプリングルズやチーズ・イット、ポップ・タルトなどのブランドを手に入れ、販売減少と消費者の低迷に立ち向かうことができる。

　インフレが沈静化する中、企業はパンデミック時にすでに値上げを実施しているたため、値上げで購買減をカバーすることが難しくなっている。

　これに対してアナリストは「成長が鈍化し、バランスシートが相対的にきれいになり、バリュエーションが落ち込むこのような時期には、食品業界のマーケット・リーダーは、コスト・シナジーを促進するために大規模な合併をより綿密に検討する傾向がある」と述べている。
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　「同社の人気スナック菓子はマース社のブランドと相性が良く、世界市場での規模拡大に役立つはずだ」とも述べている。

　マースは、スニッカーズ、Ｍ＆Ｍ’ｓ、スキットルズ、ベンズオリジナルなどのブランドや、ペディグリー、ウィスカスなどのペットケアブランドを展開している。今年初めには、高級チョコレートブランドのホテル・ショコラを買収した。

【企業概要】
　世界でスナック・シリアル・ヌードルの冷凍食品を提供し、持続可能で公平な食料へのアクセス推進に取り組む。Pringles、Kellogg's、Special Kの他多くのブランド食品を扱い、クッキー、クラッカー、スナック、シリアルバー、冷凍ワッフル等の食品を提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美