円の買い戻しが加速し、ドル円は一時153円台前半まで急落=NY為替概況

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最新投稿日時:2024/07/25 05:50 - 「円の買い戻しが加速し、ドル円は一時153円台前半まで急落=NY為替概況」(みんかぶ(FX/為替))

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円の買い戻しが加速し、ドル円は一時153円台前半まで急落=NY為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/25 05:50
円の買い戻しが加速し、ドル円は一時153円台前半まで急落=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、円の買い戻しが加速し、ドル円は一時153円台前半まで急落する場面が見られた。9月のFRBの利下げ期待が高まる中で、円キャリー取引の巻き戻しが加速しており、ドル円は下値模索が続いている。テクニカル勢も下値警戒感を強めており、新規に売りで参入しているようだ。きょうの下げでドル円は100日線を下回っており、200日線が控える151円台半ばの水準を試す展開になるか注目される。

 日銀が今月の決定会合で国債購入の減額と伴に利上げも検討するとの報道が流れていた。ロイター通信が関係者の話として伝えた。観測気球が流れ始める中で、ドル円の下値警戒感が高まる中で、市場も敏感に反応している模様。なお、国債購入の減額については、向こう数年間に購入額をほぼ半減させる計画を公表する可能性が高いとも伝えていた。

 市場では利上げについては協議はするものの、今回の実施はないとの見方が有力視されている。ただし、日銀が利上げを見送ったとしても植田総裁の会見などで、9月利上げにオープンな姿勢を示唆してくる可能性はありそうだ。それまでに4-6月期のGDPを確認でき、落ち込んでいた個人消費も確認できる。

 ユーロドルはNY時間にかけて下げ渋る展開を見せていた。ロンドン時間に一時1.08ドル台前半まで下落し、21日線に顔合わせしていたが、その後は買い戻される展開。

 本日はユーロ圏の最新のPMIが発表になっていたが、弱い数字が相次ぎ、今年の景気回復への期待に冷や水を浴びせる内容となった。ECBは、第2四半期に前期比0.4%のプラス成長を見込んでいるが、本日のPMIはその見通しを危険にさらしている。製造業とサービス業の両方で企業活動の鈍化を示し、特にドイツは悪化が顕著に出ていた。

 ECBは6月に発表したスタッフ見通しで、ユーロ圏の景気回復の見通しを前倒ししていたが、最新のPMIを考慮すると、前倒しは時期尚早だったように思われるとの指摘も出ていた。

 ポンドドルもロンドン時間に1.28ドル台に一時下落していたものの、NY時間にかけて1.29ドル台に戻す展開となった。

 きょうは最新の英PMI速報値が発表になり、予想を上回る内容となった。一部からは、英経済の幅広い需要の回復力を考えると、ポンドはしばらく下支えされるとの見方も出ている。「本日のデータは、英経済に対する楽観的見方を裏付けている。今年の見通しがやや控えめになっている中、英経済はアウトパフォームすると思われる」と述べていた。

 半面、本日の英PMIは、英中銀の8月利下げ期待に水を差す内容ではあるものの、年内のいずれかにインフレが正常化し、利下げの期待が高まることで、企業や消費者の景況感は改善するはずだという。また、総選挙後の不透明感の払拭と、労働党政権下での英国とEUの緊密化も需要を穏やかに押し上げる可能性があるとしている。

 本日はカナダ中銀が金融政策委員会の結果を公表し、予想通りに0.25%の追加利下げを実施。これを受けてカナダドルは売りの反応を示した。声明でマクレム総裁は「インフレが緩み続ければ、追加利下げの可能性」と言及したこともカナダドルの売りを誘っていた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

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