ドル売り強まり、ドル円も156円台前半まで下げ加速=NY為替概況

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最新投稿日時:2024/07/18 05:50 - 「ドル売り強まり、ドル円も156円台前半まで下げ加速=NY為替概況」(みんかぶ(FX/為替))

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ドル売り強まり、ドル円も156円台前半まで下げ加速=NY為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/18 05:50
ドル売り強まり、ドル円も156円台前半まで下げ加速=NY為替概況

 きょうの為替市場はドル売りが強まり、ドル円も156円台前半まで下げを加速させた。ドル売りもさることながら、本日は円の買戻しも強まり、ユーロ円やポンド円といったクロス円も下落。

 市場全体的に大きな巻き返しの動きが見られており、円相場はこれまで積み上がった円ショートの巻き返しが強まった模様。前日の米小売売上高は堅調な個人消費を示したものの、為替市場のドル買いの反応は一時的だった。市場はFRBの利下げに楽観的になっており、短期金融市場では9月利下げの可能性を完全に織り込む動きが出ている。

 円相場に関しては財務省による2日連続の介入がロング勢の上値追いの心理を圧迫している。そのような中で一旦これまでのポジションを解消しようという動きが活発化したのかもしれない。

 この日はウォラーFRB理事の発言が伝わり「利下げが可能になる地点に近づきつつある」との認識を示した。同理事はタカ派として知られていたが、最近はそのタカ派色がやや薄まっている。本日の発言も、データを確認したい姿勢は温存しているものの、市場の利下げ期待を追認する内容ではあった。

 ユーロドルは一時1.09ドル台半ばまで上昇。その後は伸び悩んだものの1.09ドル台を維持した。明日はECB理事会が予定されている。政策は据え置きが確実視されており、注目は声明やラガルド総裁の会見であろう。市場は9月利下げのヒントを欲しがっているが、可能性はオープンにするものの、コミットはしないと見られている。明確なガイダンスは示さず、今後のデータ次第の姿勢を強調するものと見られている。

 それでもエコノミストからは、ECBは9月に0.25%ポイントの利下げを実施し、それで年内は利下げを終了。来年にさらに2回、それぞれ0.25%ポイントの利下げを行い、2025年半ばまでに中銀預金金利を3.00%まで引き下げるとの見方も出ている。

 ポンドドルは1.30ドルの大台を回復。一時1.3045ドル付近まで上昇し、約1年ぶりの高値水準に上昇した。ドル売りもさることながら、ポンド買いもポンドドルを押し上げた。この日発表の英消費者物価指数(CPI)を受けて、市場は英中銀による8月1日の利下げ開始への期待を後退させている。短期金融市場では前日まで五分五分の確率で見ていたものの、35%程度に低下している。

 サービスインフレが予想を上回っていた点が利下げ期待にブレーキをかけている。英中銀委員が特に注目しているサービスインフレは前月と同じ前年比5.7%となった。英中銀の予測ではこの時期までに5.1%まで鈍化すると見込まれていた。総合指数は2.0%と目標に一致しているが、持続的ではないとの懸念に拍車をかけ、英中銀は利下げ開始に踏み切るのを思い留まる可能性があると見られている。エコノミストからも「本日のデータは8月利下げの見方に異議を唱える内容。インフレはまだ持続的な形では減速していない」との見方が示されている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

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