*16:09JST 加藤製作所 Research Memo(9):財務の健全性を維持
■加藤製作所<6390>の業績動向
3. 財務の状況
財務面で見ると、2024年3月期末の資産合計は2023年3月期末比6,531百万円増加して105,330百万円となった。タイ工場の売却や中国工場の減損により有形固定資産が2,297百万円減少した一方で、たな卸資産が3,938百万円増加、現金及び預金が2,589百万円増加、売掛金が1,733百万円増加、繰延税金資産が1,098百万円増加となった。なお、たな卸資産の増加要因は2025年3月期からの売上拡大に伴うものである。負債合計は同1,886百万円増加して53,779百万円となった。有利子負債残高が2,206百万円増加して36,357百万円となった。長期借入金返済進行に伴い、借り換えを実施した。純資産合計は同4,644百万円増加して51,551百万円となった。利益剰余金が3,649百万円増加、為替換算調整勘定が923百万円増加した。この結果、自己資本比率は同1.7ポイント上昇して47.9%となった。
同社は、2020年3月期から2022年3月期にかけて最終損失を計上したため純資産が減少し、自己資本比率も低下したが、特に懸念されるほど財務内容が悪化したわけではない。そして2023年3月期以降は収益回復基調となり、純資産も増加基調、自己資本比率も上昇基調に転じている。中期的にはさらなる財務基盤の強化が望まれるものの、現状ではキャッシュ・フローの状況を含めて特に懸念材料はなく、財務面の健全性を維持していると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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3. 財務の状況
財務面で見ると、2024年3月期末の資産合計は2023年3月期末比6,531百万円増加して105,330百万円となった。タイ工場の売却や中国工場の減損により有形固定資産が2,297百万円減少した一方で、たな卸資産が3,938百万円増加、現金及び預金が2,589百万円増加、売掛金が1,733百万円増加、繰延税金資産が1,098百万円増加となった。なお、たな卸資産の増加要因は2025年3月期からの売上拡大に伴うものである。負債合計は同1,886百万円増加して53,779百万円となった。有利子負債残高が2,206百万円増加して36,357百万円となった。長期借入金返済進行に伴い、借り換えを実施した。純資産合計は同4,644百万円増加して51,551百万円となった。利益剰余金が3,649百万円増加、為替換算調整勘定が923百万円増加した。この結果、自己資本比率は同1.7ポイント上昇して47.9%となった。
同社は、2020年3月期から2022年3月期にかけて最終損失を計上したため純資産が減少し、自己資本比率も低下したが、特に懸念されるほど財務内容が悪化したわけではない。そして2023年3月期以降は収益回復基調となり、純資産も増加基調、自己資本比率も上昇基調に転じている。中期的にはさらなる財務基盤の強化が望まれるものの、現状ではキャッシュ・フローの状況を含めて特に懸念材料はなく、財務面の健全性を維持していると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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関連銘柄
銘柄名称 | 株価 | 前日比 |
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1,229.0
(06/21)
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+5.0
(+0.40%)
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