◆ 想定通り“一服”… - “156円”を挟んだ揺れ動き
昨日は『当面現状の金融政策を維持』『現時点での利上げは早い』との中村日銀審議委員発言にて、“円売り”に振れる場面が見られました。
ただ“156.444円”ではすぐさま利益確定売りが入るなど、“上値の重さ”が目立ちました。
一方で「米雇用関連指標」は引き続き芳しくなく、“ドル売り”が進行する場面も見られました。
ただこうして“155.356円”で下げ渋るなど、“下値の堅さ”も意識されています。
こうして上下に振れこそしたものの、想定通りの“一服”となり、“方向感定まらず”も変わることのないまま、昨日の取引を終えています。
◆ いよいよ大一番 - 米雇用統計
こうした中で行われるのが、注目の「米雇用統計」ということになります。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+18.5万人)」が“前月よりやや強め”、「失業率(3.9%)」「平均時給(前年比+3.9%)」は“同据え置き”と想定されており、まずはここからの乖離具合が注目ということになります。
ただ直近の米雇用関連指標は“芳しくなく”、改善したのは「ISM製造業景況指数内の雇用指数(48.6→51.1)」のみでした。
このため今回も“弱め”となる可能性が意識されており、「米年内利下げ観測」が囁かれているのが実状といえます。
ただし短期金融市場を見た「米9月利下げ」の確率は、すでに“70%強(先週末は50%弱)”まで上がっています。
仮に“弱め”になったとしてもどこまで反応するかは微妙であり、逆に“強め”となった際の反動がリスクとなる可能性も…?
◆ ただし“織り込み済”の可能性も・・・?
昨日も記したように、この“156円付近”には極めて重要なテクニカルポイントが立ち並んでいます。
“日足・一目均衡表先行スパン上限(本日は155.785円)/転換線(155.883円)”、“20日移動平均線(同156.309円)”、そして5-6日高値とほぼ面合わせとなる“5/29~6/4の61.8%戻し(156.497円)”…。
一旦はほぼクリアしたものの、押さえ込まれた現状を踏まえれば、これらを明確に突破できるかが上値模索のポイント…。
逆に下方向は“6/4~6/5の61.8%押し(155.277円)”と、そして“心理的な節目(155.00円)”…。
あくまで結果次第となりますが、どちらかに抜けるまでは“レンジ内での揺れ動き”、ただし抜けた方向には“ついていきたい”を基本として、戦略を練りたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。
157.802(+2σ)
157.715(5/29-30高値)
157.468(6/3高値)
157.369(ピボットハイブレイクアウト)
157.042(+1σ、大台)
156.907(ピボット2ndレジスタンス)
156.491(6/5-6高値、5/29~6/4の61.8%戻し水準)
上値5:156.309(20日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値4:156.127(日足・一目均衡表転換線)
上値3:156.000(大台)
上値2:155.883(週足・一目均衡表転換線)
上値1:155.785(日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:155.656
下値1:155.518(-1σ)
下値2:155.356(6/6安値)
下値3:155.277(6/4~6/5の61.8%押し)
下値4:155.193(ピボット1stサポート)
下値5:155.000(大台、50日移動平均線)
154.783(6/5安値、日足・一目均衡表基準線、-2σ、ピボット2ndサポート)
154.527(6/4安値、5/16~5/29の76.4%押し水準)
154.105(ピボットローブレイクアウト)
154.000(大台)
153.608(5/16安値)
153.339(日足・一目均衡表先行スパン下限)
《10:40》
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