◆ 不発 - PCEコア・デフレータ
先週末はFRBが最重要視する「PCEコア・デフレータ」が発表され、発表後に“156.565円”へと値を落とす場面が見られました。
ただ“ほぼ予想通り”ということもあって反応は鈍く、その後は「ロンドン・フィキシング」に向けた“ドル買い戻し”に押し戻されて、そのまま先週末の取引を終えています。
◆ 「米金融政策を巡る思惑」はまだ定まっていない…
こうして「米インフレ再上昇」は確認されなかったものの、「米インフレ鈍化」を謳うには心許ない結果だったといえます。
このため米金融政策を巡る思惑はまだ定まったとはいいがたく、“方向感不在”の情勢が続いています。
ただ前日には「米1-3月GDP・個人消費」が“下方修正”されていますので、「米利下げ観測」は幾分高まりつつあると見るのが自然といえます。
そうなると目先に関しては、“上値の重さ”を意識するのが妥当ということに・・・?
◆ 円側の観点では“下値の堅さ”は否めないが…?
「日銀追加利上げ」に関する具体的な道筋が見えない以上、“円売り”は如何ともしがたいものがあります。
ただし今週は「米雇用関連指標」が目白押しですので、“結果を見極めたい”との思惑も働きやすいと考えられるところです。
“下値はしっかり”はまだ基本路線とは考えますが、目先は前記“上値の重さ”が意識される展開を想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
158.357(ピボットハイブレイクアウト)
158.228(4/29~5/3の76.4%戻し)
158.141(+2σ)
上値5:157.980(5/1高値、大台)
上値4:157.862(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:157.674(5/30高値)
上値2:157.554(ピボット1stレジスタンス)
上値1:157.368(5/31高値)
前営業日終値:157.245
下値1:157.169(+1σ)
下値2:157.000(大台)
下値3:156.903(日足・一目均衡表転換線)
下値4:156.751(ピボット1stサポート)
下値5:156.565(5/31安値)
156.376(5/30安値、20日移動平均線)
156.256(ピボット2ndサポート)
156.091(5/22安値、5/16~5/29の38.2%押し)
156.000(大台、日足・一目均衡表基準線、ピボットローブレイクアウト)
《10:45》
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