ここから先は容易ではない…!? - ドル円

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最新投稿日時:2024/05/30 11:10 - 「ここから先は容易ではない…!? - ドル円」(武市佳史)

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ここから先は容易ではない…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2024/05/30 11:10

◆ “ドル買い”優勢… - “157円後半”へ


昨日は安達日銀審議委員の“タカ派寄り発言”もあり、本邦10年債利回りが“2011年12月以来(1.075%)”へと上昇する場面が見られました。
この影響からドル円も“156.889円”へと一時値を落としましたが、下値はそこまで…。
その後は「需給の緩み」を警戒する“米債券売り”が先行し、米10年債利回りは“2日以来(4.63%)”へと上昇しています。
このため「ポートフォリオ調整」に絡む“ドル売り”は緩み、その他通貨に対しても“ドル買い”が目立ちました。
こうして「日米金利差は当面高水準を維持」との思惑は再燃しており、“157.715円”へとドル円はさらに上値を伸ばすに至っています。

◆ “ストップロス”“さらなる上値模索”を警戒せざるを得ないが…? - “158円ライン”


やや見方を誤った格好となりますが、こうなると“5/1高値(157.980円)”は意識せざるを得ないのが実状といえます。
なぜならもし上回るようなことがあると、テクニカル的には“ストップロス”を絡めつつ、“さらなる上値模索”を想定せざるを得なくなってくるからです。
一方で当該水準は“介入後の戻り高値”となるだけに、ここから先は「円買い介入」への警戒をさらに強めざるを得ないのも事実といえます。
ただこの2つの思惑が交錯する中では、「それでどこまで…」といった思いは拭い切れない…?

FRBが最重要視する「PCEコア・デフレータ」を、明日に控えるスケジュール感でもあります。
見誤ったばかりであり、楽観も禁物といわざるを得ない状況ですが、「ここから先は容易ではない」との見方は堅持したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

159.000(大台)
上値5:158.790(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:158.545(5/3~5/14-5/16の100%返し)
上値3:158.403(+2σ)
上値2:158.228(4/29~5/3の76.4%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:157.980(5/1高値、ピボット1stレジスタンス、大台)
前営業日終値:157.675
下値1:157.446(5/28~5/29の23.6%押し)
下値2:157.280(5/28~5/29の38.2%押し)
下値3:157.146(5/28~5/29の50%押し、+1σ、ピボット1stサポート)
下値4:157.012(5/28~5/29の61.8%押し、大台)
下値5:156.889(5/29安値、5/28~5/29の76.4%押し)
156.746(5/16~5/29の23.6%押し)
156.577(5/28安値、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
156.499(5/23安値)
156.312(ピボットローブレイクアウト)
156.146(5/16~5/29の38.2%押し)
156.091(5/22安値)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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