沖縄セルラー、モバイル・FTTH・「auでんき」事業で修正予想をクリア、23期連続増配、期末配当を60円に上方修正

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最新投稿日時:2024/05/17 17:00 - 「沖縄セルラー、モバイル・FTTH・「auでんき」事業で修正予想をクリア、23期連続増配、期末配当を60円に上方修正」(ログミーファイナンス)

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沖縄セルラー、モバイル・FTTH・「auでんき」事業で修正予想をクリア、23期連続増配、期末配当を60円に上方修正

投稿:2024/05/17 17:00

2024年3月期決算説明

菅隆志氏:みなさま、おはようございます。沖縄セルラー代表取締役社長の菅です。ゴールデンウィーク明けのお忙しいところ、私どもの決算発表にご参加いただき、誠にありがとうございます。2024年3月期の決算についてご説明します。

2024年 台湾東部沖地震について

まず、2024年4月3日に発生した台湾東部沖地震にて被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げるとともに、1日も早い被災地の復興を心よりお祈り申し上げます。沖縄セルラーグループとしては、日本赤十字社を通じて災害義援金を寄付しました。

24年3月期 サマリ

サマリです。業績として、営業収益は779億円、営業利益は170億円で12期連続の増益および過去最高を更新しています。配当については3月にすでに発表していますが、期末配当を60円に上方修正しています。23期連続の増配で、配当性向は44.9パーセントの予定です。

各事業の状況です。モバイル・FTTH・「auでんき」ともに、修正予想をすべてクリアすることができました。モバイルのハンドセット純増数は1万5,500契約、FTTH純増回線数は5,200回線、「auでんき」の純増件数は1万2,400契約です。

連結損益概況

連結損益の概況です。営業収益は前期比6億9,100万円増の779億9,000万円、営業利益は前期比10億8,200万円増の170億1,400万円、経常利益は前期比10億5,700万円増の171億8,800万円となりました。

当期純利益は前期比12億7,700万円増の121億2,900万円、EBITDAは前期比12億7,800万円増の239億8,800万円と、すべての段階において前期を上回ることができています。

営業収益 増減要因

営業収益の増減要因です。全体で前期比6億9,100万円の増収となりました。内訳としては、電気通信事業で12億2,700万円増、附帯事業で5億3,600万円減です。

電気通信事業は、通信ARPU収入が前期比13億3,000万円増と、しっかりと持ち上げることができました。附帯事業は、その他附帯事業営業収益で前期比23億円増となっていますが、このほとんどは端末の販売収入です。しかし、「auでんき」の売上がそれ以上にマイナスとなったため、附帯事業全体では5億3,600万円減となりました。

営業利益 増減要因

営業利益の増減要因です。営業収益は6億9,100万円増、営業費用は3億9,000万円減で、トータルで前期比10億8,200万円の増益という結果です。

営業費用については、営業関連コストとして営業費用をかけて獲得に注力したこともあり、前期比で31億3,300万円増加しています。しかし、「auでんき」の原価が38億4,000万円減とそれ以上に減少したため、営業費用は前期比3億9,000万円減となりました。

修正業績予想対比

修正業績予想対比です。2024年1月末に修正予想を出しています。営業収益は修正予想の780億円に対して、最終的にほぼ予想どおりの結果に落ち着いています。営業利益は修正予想の168億円に対してやや上乗せでき、170億1,400万円で2024年3月期を終えることができています。

営業収益、営業利益ともに、2期連続で過去最高を更新しました。

その他業績概況

その他の業績概況です。フリーキャッシュフローは162億4,400万円、関係会社への貸付増減額を除くと63億7,500万円となりました。設備投資(竣工)は前期比31億3,600万円増の85億9,700万円です。

設備投資(竣工)

設備投資は前期が54億6,000万円ということで、前期との差分については、2023年6月末に竣工した離島海底ケーブルの設備投資が上乗せされています。

5Gエリア展開

5Gのエリア展開についてです。スライド左側の絵をご覧ください。全島5G人口カバー率は、2023年3月末時点で92パーセントという状況でした。中期経営計画では2025年3月末に95パーセントまで5Gエリアをカバーしていこうと進めており、1年前倒しで達成できています。

特に離島海底ケーブルの竣工とともに離島でのエリアも広げることができています。2024年3月末には、全島5G人口カバー率を96.7パーセントまで広げることができました。

モバイル稼働概況

モバイルの状況を詳しく見ていきます。モバイルの稼働について、純増数は1万5,500契約、前期比22パーセント増の2,800回線増となっています。総契約数は67万7,600契約、端末販売台数は前期比微増の15万4,100台です。総契約数、端末販売台数ともに前期を上回って終えることができました。

モバイル純増数

モバイル純増数の四半期の推移です。第4四半期は4,900契約と、前期並みの純増を獲得することができました。一方で第4四半期は解約が増えました。これは、市場の流動性がかなり高く、他社の攻勢も非常に強いためそれに対応したことによるものです。

解約は増えたものの、それ以上に新規契約を獲得することができています。修正予想の1万4,000契約に対して実績は1万5,500契約と、修正予想をしっかり上回ることができました。

マルチブランド解約率推移

マルチブランドの解約率です。第4四半期は1.13パーセントと、前期よりもかなりプラスとなっています。背景には他社の攻勢が非常に厳しかったことが挙げられます。

本来であれば、2023年12月の法改正で規制が厳格化されたため、流動性はやや落ちるという想定でした。結果としては、最大の商戦期において他社も獲得に向けて仕掛けてきたため、私どももそれに対応したところ、このような解約率となりました。足元はやや落ち着いてきている状況です。

モバイル総契約数推移・au5G浸透率

総契約数の推移とau5Gの浸透率です。モバイル総契約数は67万7,600件と、右肩上がりで稼動を増やすことができています。スライド右側のau5G浸透率は、3月末時点で67.3パーセントということで、3人に2人が5Gの端末を使っているような状況です。

マルチブランドARPU収入概況

マルチブランドARPU収入概況です。総合ARPU収入は436億3,100万円、前期比4.2パーセント増、17億7,500万円増と、しっかりと増やすことができました。

内訳としては、通信ARPU収入が367億300万円、付加価値ARPU収入が69億2,700万円です。それぞれ前期を上回って終えることができています。

マルチブランド通信ARPU収入

通信ARPU収入の四半期の推移です。すべての四半期において前期を上回る結果となりました。スライド右側は前期比増減率です。2023年3月期第4四半期以降、前期を上回る結果になっています。

マルチブランド付加価値・総合ARPU収入

付加価値ARPU収入と総合ARPU収入です。付加価値ARPU収入に関しても、遡及の影響を除いたすべての四半期において前期を上回る結果となっています。

総合ARPU収入は付加価値ARPU収入と通信ARPU収入の合計になりますが、すべての四半期において前期を上回ることができました。

FTTH回線概況

FTTH回線概況です。スライドは「auひかり ちゅら」と「ひかりゆいまーる」の合計の数字となります。

純増回線数は5,200回線、前期比20.9パーセント増、900回線増となりました。累計回線数は12万4,300回線です。しっかりと右肩上がりで稼働を増やすことができました。

FTTH純増回線数

四半期ごとの推移です。第4四半期は700回線となりました。前期は1,500回線と第4四半期にかなりの数を獲得しています。

2023年3月期は第2四半期、第3四半期に下がっていますが、これは2022年7月に通信障害があり、販売自粛をした結果です。その反動で第4四半期にしっかり獲得ができたという背景があります。そのため、2023年3月期第4四半期の数字は通常の獲得数よりもかなり多かったということです。

回線数は修正予想の5,000回線に対して、最終的には5,200回線と上乗せすることができました。

auでんき契約概況

「auでんき」の契約状況です。2024年3月期の純増件数は1万2,400契約、契約件数は7万5,000契約となりました。

2023年3月期はは燃料費調整額が超過していたため販売を自粛した結果、最終的に1万7,500契約のマイナスとなりましたが、その後、2023年6月から「auでんき」の販売を再開し、1万2,400契約で終えることができています。

auでんき純増契約数

四半期ごとの推移です。2023年6月から販売を再開したものの第1四半期はマイナスになっています。第2四半期、第3四半期、第4四半期としっかりプラスとなり、獲得を積み上げることができました。

契約数は、修正予想の1万1,000契約に対して、最終的に1万2,400契約としっかりクリアすることができました。

成長領域への取り組み①

成長領域への取り組みの1つ目です。中期経営計画では、成長領域としてでんき、ソリューション、アグリ、ヘルスケアの4分野に力を入れてきました。その中でもソリューションに最も注力した結果が出てきています。

受注したものの一部ではありますが、沖縄市の市営駐車場をご紹介します。「沖縄アリーナ」に隣接する駐車場で、こちらにデジタルサイネージを導入して渋滞解消などの課題解決に貢献しました。

スライド左側の写真が通常の表示です。4面デジタルサイネージになっており、通常であれば「満」「空」などが表示されています。また、右側の写真にあるように、沖縄市が提供したい情報やそれにあったタイミングでデジタルサイネージを活用することもできます。こちらはすでにサービスを開始しています。

成長領域への取り組み②

成長領域への取り組みの2つ目です。宜野湾市と琉球大学との産学官連携による「ぎのわんスマート健康増進プロジェクト」を開始しました。こちらは4年契約で、3者で連携しながら進めていく取り組みです。

琉球大学の医学部と大学病院が宜野湾市に移転することになり、それをきっかけとして宜野湾市がスタートするプロジェクトです。そこで私どもの健康アプリ「JOTOホームドクター」を市民に活用してもらい、健康管理や健康意識の向上に努めていこうとしています。

健康経営への取り組み①

ESG・SDGsへの取り組みです。健康経営の取り組みの1つ目として、国際的な認証制度である「WELL認証v2」を沖縄県で初めて取得しました。こちらは海外ではかなりポピュラーなものですが、日本ではまだ約160物件しか取得されていないということで、最近脚光を浴びている認証制度です。

基本的に建物の環境性能と「利用者がウェルビーイングに使えているか」を評価する認証制度です。プラチナ、ゴールド、シルバーとありますが、私どもは、日本で最高得点となる97点でプラチナを取得することができました。

当然ながら取得するのが目的ではなく、取得することで社員の健康維持への寄与、社員の満足度やエンゲージメントを高めることにもつながります。

結果として、パフォーマンスや企業価値の向上につながっていきますので、これに満足することなく、さらにESG・SDGsを意識した取り組みを加速していきたいと考えています。

健康経営への取り組み②

健康経営の取り組みの2つ目です。6年連続で「健康経営優良法人ホワイト500」に認定いただきました。

環境保全への取り組み

環境保全への取り組みです。以前から沖縄の環境保全、自然環境をいかに後世に残していくかということで、沖縄自然保護プロジェクトを進めていましたが、今回、サンゴ礁保全の体験型環境教育プログラムとして、「おきなわサンゴ礁ラボ」を開催しました。

小学生とその保護者、約200名の方に本社ビルにお越しいただいて、サンゴに触りながら、サンゴ礁保全の意識を高め、気づきを与えたりする活動をしました。今後もこのような活動を継続的に行っていく予定です。

地元貢献への取り組み①

地元貢献への取り組みの1つ目として、今年2月に「沖縄セルラー感謝祭2024」を開催しました。沖縄セルラーのお客さまに私どもの本社ビルを開放し、そこでいろいろな最新のコンテンツを提供して、お客さまに体験していただき満足度を高めていただくイベントです。アンケートを取りましたが、非常に満足度の高いイベントとなりました。

地元貢献への取り組み②

地元貢献の取り組みの2つ目です。県内初ということで、3月には音楽フェスで「Starlink Business」を活用しました。

スライドの右側に記載していますが、リアルタイム字幕表示では、特に耳が不自由な方が来場された時に、MCが話している内容をリアルタイムで表示します。

音楽フェスには多くの人が集まりますので、通常ではレスポンスが悪くなることがありますが、Starlinkを上手に活用し、遅滞なくリアルタイムの字幕を表示したという事例です。

期末配当の配当金

その他のご報告です。3月に発表したとおり、期末の配当金を60円に上方修正しました。年間で110円、23期連続の増配を達成できる見込みです。

自己株式の取得状況(完了)

2023年7月に取締役会で決定した自己株式の取得状況です。4月17日に30億円の自己株式取得を完了し、5月15日にすべて消却する予定です。

連結損益(業績予想)

業績予想です。2025年3月期の業績予想として、営業収益は前期比プラス20億1,000万円の800億円を計画しています。800億円の大台までしっかりと売上を増やしていこうという意志が込められています。営業利益は前期比プラス4億8,600万円の175億円と、増収増益で進めていきたいと考えています。

当期純利益は122億5,000万円、EBITDAは247億円で、2025年3月期はしっかりオペレーションしていきたいと考えています。

その他業績(業績予想)

その他業績です。フリーキャッシュフローは97億円、関係会社への貸付増減額を除くと87億円の見込みです。

設備投資(竣工)は、63億円です。先ほどお伝えしたとおり、2024年3月期は海底ケーブルの設備投資が入っていましたが、2025年3月期はそのような大型の投資案件がありませんので、63億円で計画しています。

サービスデータ予想

2025年3月期のサービスデータの予想です。モバイルが1万3,500契約、FTTHが4,000回線、「auでんき」が6,800契約です。

「auでんき」については、2024年3月期よりもやや少ないのではないかと思われるかもしれません。「auでんき」はバンドルすることによって解約抑止効果はありますが、調達価格が上昇していることもあり、単独の採算は厳しい状況になりつつあります。そのような中で、2025年3月期は営業費用を抑えながら進めていきたいと考えています。

モバイル純増数

2025年3月期の予想を踏まえて、2022年に発表した中期経営計画の状況についてご説明します。

モバイル純増数は、3年間で4万純増という計画で進めてきました。2025年3月期の予想を足すと3年間で4万1,700契約とクリアできます。

FTTH純増数

FTTH純増数は、3年間で1万2,000契約純増という計画で進めてきました。2025年3月期の予想の4,000契約を加えると3年間で1万3,500契約と、こちらも計画を達成できると考えています。

通信ARPU収入

通信ARPU収入については、中期経営計画では2024年3月期を底打ちに反転すると見ていましたが、2023年3月期をボトムに反転できましたので、1年前倒しで達成しています。

成長領域

成長領域です。2022年3月期の売上高100億円程度に対して1.5倍の約150億円規模まで伸ばす計画でした。

2024年3月期は114億円ということで、2025年3月期は150億円達成に向けてオペレーションしていきたいと考えています。特にソリューションの伸びがかなり見込めますので、このあたりをフックに150億円規模を達成していきたいと思います。

EPS成長

EPS成長です。2022年3月期末の198円から2025年3月期末はプラス30円、15パーセント伸ばす計画でした。2024年3月期末は245円ということで、すでにクリアしています。2025年3月期末は、現在の利益予想から254円程度まで上昇すると考えています。なお、こちらには自己株式の取得は含まれていません。

一株当たりの配当金

1株当たりの配当金です。2024年3月期末の配当は60円、2025年3月期の中間配当、期末配当ともに60円ということで120円を予想しています。

自己株式取得

先ほど少しお話ししましたが、自己株式の取得についてです。2025年3月期は新たに40億円を上限に取得していきます。取得期間は2024年5月20日から2025年4月18日までで、取得株式はすべて消却する見込みです。

(参考)マルチブランドARPU

マルチブランドARPUです。

(参考) 業績の推移

業績の推移です。

全般的には計画をある程度クリアすることができました。中期経営計画に対してもほぼ計画どおり、計画プラスアルファの進捗とご理解いただければと思います。

以上、私からご説明しました。ご清聴ありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス

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