◆ “巻き戻し”進行… - “154円台”へ急落
注目の米CPIは、概ね“予想通り”でした。
ただ昨日記したように「米インフレ再燃」を謳うには程遠く、「米年内利下げ」が改めて意識されました。
また米小売売上高/NY連銀製造業景況指数が“弱め”だったことも後押しとなり、米10年債利回りが“4.33%”へ低下する中、ドル円は“155円割れ(発表直後安値は154.736円)”へと値を落としています。
その後は一時“155.808円”へと持ち直す場面も見られましたが、積み上がった“ドル買い/円売りポジション”を巻き戻す動きは継続し、本日東京タイムに入って“154円割れ(本稿執筆時の安値は153.608円)”へとさらに値を落とすに至っています。
◆ 確かに「米インフレ再燃」は後退したが…?
「米インフレ鈍化」といえるかは現時点ではまだ不明ですので、このまま“巻き戻し(ドル売り・円買い)”が進行するかは微妙といわざるを得ません。
ただ前記「米インフレ再燃」が後退したのは事実ですので、少なくとも“ドル買い・円売り”が加速する可能性は後退したと見るのが妥当なところです。
特に短期金融市場では「9月利下げ(本稿執筆時の確率は75%強)」「年内2回利下げ(同75%弱)」が織り込まれつつありますので、“もう一段の巻き戻し”は十分に想定されるところです。
ただそこからさらに深化することがなければ、“ドル売り”が継続すると見るのはあまりに材料不足の印象が否めないところです。
“ポジション調整”は進行するとは見られますが、それが済み次第、自ずと“下値は限定される”と考えておくべきかもしれません。
特に現時点では、「日銀追加利上げ」の道筋も見えない状況ですので…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
157.931(+2σ)
157.230(ピボット2ndレジスタンス)
157.010(4/29~5/3の61.8%戻し、大台)
156.771(5/14高値)
156.549(5/15高値、+1σ)
上値5:156.026(日足・一目均衡表基準線、5/14高値後の76.4%戻し、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値4:155.563(5/14高値後の61.8%戻し)
上値3:155.273(20日移動平均線)
上値2:155.190(5/14高値後の50%戻し)
上値1:155.000(大台)
前営業日終値:154.879
下値1:154.779(日足・一目均衡表転換線)
下値2:154.692(5/15安値)
下値3:154.504(5/8安値、週足・一目均衡表転換線)
下値4:154.330(5/3~5/14の50%押し)
下値5:154.198(ピボット1stサポート)
153.940(-1σ、大台)
153.834(5/7安値)
153.747(5/3~5/14の61.8%押し)
153.516(ピボット2ndサポート)
153.027(5/3~5/14の76.4%押し、大台)
152.853(50日移動平均線)
152.763(4/11安値、5/6安値)
《10:55》
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