◆ 「米年内利下げ観測」は早々に後退… - “154円後半”
『利下げ予想は年内1回もしくは0回の可能性』
『政策金利を長期間据え置く可能性は高い』
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁のこの発言は、復活しつつあった「米年内利下げ観測」を押し戻しました。
こうして米10年債利回りが“下げ幅縮小(4.42%→4.46%)”となる中、ドル円は“154円後半(高値は154.745円)”へと押し上げられました。
一方で『植田日銀総裁、首相官邸入り』と報じられるなど、「円買い介入」への思惑は根強いものがあります。
このため“上値模索”ではあるものの“上値の重さ”も意識されており、一気の上昇といった動きにはつながらないまま、昨日の取引を終えています。
◆ 分岐点を突破しただけに…?
昨日も記したように、目先の分岐点は“155.042円(4/29~5/3の38.2%戻し)”と見られます。
これを突破できるか?否か?で方向性が大きく変わる…、と書こうとしていたら、本稿執筆時に突破してきました。
こうなるとテクニカル的にはマイナーな“155.499円(日足・一目均衡表基準線)”を超すと、“156.026円(同50%戻し)”まで主だった抵抗ラインが見当たりません。
そうなると“もう一段”となる可能性は否めないものの、ここから先は再び「円買い介入」との攻防となる…?
◆ “見送り”も選択肢だが…!?
「いつ入るかわからない」という疑心暗鬼は、上昇スピードを緩めことに作用するなど、“上値の重さ”を意識することにつながります。
一方で「入るか入らないか不明」という点を踏まえれば、ここから先の円買い(ドル売り)は“リスクが高い”といわざるを得ません。
高値圏であるだけになかなか“円売り(ドル買い)”からは入りづらいでしょうが、ポジショニングを形成するならばやはり“後者(円売り)”を選択すべきだと考えたいところです。
もちろん“ストップロス”を設定したうえでとなりますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
156.026(4/29~5/3の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、大台)
155.916(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:155.499(日足・一目均衡表基準線)
上値4:155.330(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:155.042(4/29~5/3の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値2:154.833(20日移動平均線)
上値1:154.745(5/7高値)
前営業日終値:154.679
下値1:154.234(5/7NYタイム安値)
下値2:154.063(5/3~5/7の23.6%押し、ピボット1stサポート、大台)
下値3:153.975(5/7欧州タイム安値)
下値4:153.834(5/7安値)
下値5:153.641(5/3~5/7の38.2%押し)
153.508(ピボット2ndサポート)
153.376(-1σ、週足・一目均衡表転換線)
153.300(5/3~5/7の50%押し)
153.183(ピボットローブレイクアウト)
152.959(5/3~5/7の61.8%押し、大台)
《10:40》
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