ドル円が終盤に急落 介入の有無は不明 FOMCは警戒ほどタカ派ではなかった印象=NY為替概況

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最新投稿日時:2024/05/02 06:03 - 「ドル円が終盤に急落 介入の有無は不明 FOMCは警戒ほどタカ派ではなかった印象=NY為替概況」(みんかぶ(FX/為替))

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ドル円が終盤に急落 介入の有無は不明 FOMCは警戒ほどタカ派ではなかった印象=NY為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/02 06:03
ドル円が終盤に急落 介入の有無は不明 FOMCは警戒ほどタカ派ではなかった印象=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、午後のFOMCの結果発表とパウエル議長の会見を受けて、為替市場はドル売りの反応が見られた。警戒したほどタカ派ではなかった印象となったようだ。特にパウエル議長の会見では、年内のインフレ低下の可能性に言及したほか、「利下げの道と、利下げをしない道がある」と利上げの可能性は否定していた。

 これらを受けて短期金融市場では、年内1回もしくは2回の利下げの可能性を温存。パウエル議長の会見前は2回の可能性はかなり低かったが、会見後は40%程度に上昇させている。年内に0.35%ポイントの利下げを織り込む動き。

 パウエル議長の会見を受けてドル円も戻り売りが強まっていたが、下値では押し目買いも活発に入っていた。しかし、終了間際になって急速に円買いが見られ、153円付近まで一気に急落している。特に急速に売られる材料は見当たらない。介入かどうかは不明。

 なお、FRBはバランスシートの政策変更を発表した。これまで月額600億ドルを上限としていた米国債の償還分の再投資停止を250億ドルにペースを縮小すると発表。一方、350億ドルのMBSはそのまま維持した。市場はそれぞれ半分に縮小すると見られていたが、それよりは合計の縮小幅は小さい。ただ、米国債については予想以上となったことから、その点ではハト派な印象も出ていたようだ。6月に開始するとしている。

 ユーロドルは1.07ドル台に上昇。一時1.0650ドル近辺まで下落していたものの、FOMCを受けて買い戻されている。ただ、21日線が上値抵抗となっており、その水準では上値を止められていた。

 市場はECBの6月利下げを確実視しており、ECB理事も追認しているものの、それ以降については追加利下げに慎重な見解も出ている。ECBはFRBとのデカップリングを強調しているが、ECB単独で利下げを進めて行くのは難しいのではとの指摘も少なくないようだ。

 ポンドドルは1.25ドル台に戻す動き。ポンドドルは前日の下げで200日線で上値を止められた格好となっているが、いまのところは4月下旬以降のリバウンド相場を継続している。

 英住宅ローン金利上昇が英住宅需要を制限する可能性が高いとの指摘が出ている。本日は英住宅価格調査会社ネイションワイドが4月の住宅価格調査を公表していが、前月比0.4%下落し、前年比でも前回の1.6%から僅か0.6%の伸びに鈍化した。

 エコノミストからは、住宅ローン金利は今後数カ月間は4月の水準前後で推移することから、需要は抑制されるものと思われる。英中銀が予想以上に利下げを行った場合、住宅ローン金利は年末までに4%強まで低下し、それに伴って住宅価格は前年比3%上昇すると予想しているという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

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