◆ “ドル買い”さらに上乗せ… - “154円半ば”
「介入催促相場」が続く中、昨日は米小売売上高が予想を上回りました。
このため「米利下げ時期後ズレ」への思惑はさらに増幅しています。
一方で「日銀追加利上げ」の機運は高まっておらず、その円に対してはさらに“ドル買い”が進行しています。
警戒される「円買い介入」も実施されるには至っておらず、こうしてドル円は“154.446円”へと駆け上がっていきました。
◆ ただこのスピードだと“過度な変動”と捉えられかねない…?
筆者想定よりも“少し早い”といった動きを見せているドル円ですが、往く手を阻むと見られる「円買い介入」はまだ入る素振りが見られておりません。
「口先介入」こそ乱発されていますが、「実弾介入」に踏み切らない限り、その効果は極めて薄いとみざるを得ないのが実状でもあります。
そう考えると“もう一段の上値模索”は、十分に期待されるということになります。
ただここまで来ると、いくら“ファンダメンタルズに沿った”動きとはいっても、“過度な変動”と捉えられかねません。
少なくともその可能性がある以上、ここからの上値模索はさらに“おっかなびっくり”としたものにならざるを得ないと考えると…?
「G20財務相:中央銀行総裁会議(17-18日)」を控えるスケジュール感ということを考えれば、本日も「円買い介入」に踏み切れるかは微妙と考えています。
それでもここから先は“上値の重さ”を、一旦は意識した展開を想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
156.205(ピボットハイブレイクアウト)
155.870(90/6/25高値)
155.450(90/6/26高値)
上値5:155.325(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:155.000(大台)
上値3:154.797(ピボット1stレジスタンス)
上値2:154.650(90/6/28高値)
上値1:154.446(4/15高値《年初来高値》)
前営業日終値:154.268
下値1:154.009(+2σ、大台)
下値2:153.737(4/12~4/15の50%押し)
下値3:153.519(4/12~4/15の50%押し)
下値4:153.300(4/12~4/15の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値5:153.038(4/15安値、+1σ、大台)
152.763(4/11安値)
152.591(4/12安値)
152.509(ピボット2ndサポート)
153.054(4/5~4/15の38.2%押し)
152.624(4/5~4/15の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
152.193(4/5~4/15の61.8%押し)
152.000(大台、20日移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
《10:55》