◆ ポジティブサプライズも… - 米雇用統計
まだ足りなかった…。
注目の「米雇用統計」は総じて“強め”となり、米労働環境は依然として“底堅い”ことを示しました。
“+30.3万人(非農業部門雇用者数)”はいわゆるポジティブサプライズであり、“3.8%(失業率)”もさらに低下していました。
「米利下げ時期後ズレ」を志向するには十分な内容であり、相次ぐFRBメンバーの“タカ派寄り”発言も後を押している印象が否めないところです。
こうして米10年債利回りは“さらに上昇(→4.40%)”を見せる中、発表直後から“ドル買い”は進行しました。
一方で「円買い介入」への思惑は根強い中、予想通りに留まった“平均時給(前月比+0.3%/前年比+4.1%)”を好感して、米株式は“反発(NYダウは+300ドル超)”しています。
こうして“リスク回避→ドル買い”は緩む中、“152円台”に乗せることのないまま、先週末の取引を終えています。
◆ 週央までは“動きづらい”…?
こうして“下値の堅さ”は顕著であるものの、“上値の重さ”は如何ともしがたく、“高止まり”は継続しています。
このため「“152円”を巡る攻防戦」は今週も続くと見られます。
ただ「中東情勢緊迫化」を背景にした“リスク回避姿勢”は依然として根強いものがありますので、上値を押さえる要因となるのは「円買い介入」のみ、さすがにこれは厳しいと見るのが妥当です。
ただし今週の注目は「米CPI(10日)/PPI(11日)/輸出入物価指数(12日)」と、週央以降に集中しています。
そうなるとそれまでは“様子見”となりやすく、積極的なポジション形成は手控えられると見るのが妥当なところ…?
3日に記録した“4.42%”を米10年債利回りが超えてくると、“金利選好→ドル買い”がもう一段ギアを上げる可能性は否めませんが、それまでは“上値の重さ”を引きずる、つまり“高止まり(膠着)”は継続と見ておくべきかもしれません。
かなり煮詰まってきたと、個人的には見えるのですが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
上値5:152.906(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:152.300(90/7/6高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:152.101(+1σ)
上値2:151.964(3/27高値《年初来高値》、4/3高値、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:151.764(4/4-5高値)
前営業日終値:151.611
下値1:151.403(4/5安値後の38.2%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値2:151.288(4/5安値後の50%押し)
下値3:151.173(4/5安値後の61.8%押し)
下値4:151.000(大台、ピボット1stサポート)
下値5:150.801(4/5安値)
150.685(20日移動平均線、3/21~3/27の76.4%押し)
150.445(ピボット2ndサポート)
150.272(3/21安値)
150.089(ピボットローブレイクアウト)
《11:00》
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