“動きづらい”“やや巻き戻し先行”が本日のメインシナリオ…!? - ドル円

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最新投稿日時:2024/01/15 11:27 - 「“動きづらい”“やや巻き戻し先行”が本日のメインシナリオ…!? - ドル円」(武市佳史)

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“動きづらい”“やや巻き戻し先行”が本日のメインシナリオ…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2024/01/15 11:27

◆ 再び“144円前半” - 米PPI


先週末の米PPIは、前日の米CPIとは対照的の結果となりました。
前月比は“3ヶ月連続の低下(△0.1%)”となり、前年比も“事前予想を下回り(+1.0%)”ました。
コアも“弱め(前月比±0.0%/前年比+1.8%)”となったことで、「米早期利下げ観測」が再燃するに至っています。
この影響から米10年債利回りも“低下(→3.91%)”する格好となり、ドル円は“144.352円”へと押し下げられる場面が見られています。

一方で「米英のイエメン空爆」を背景にした“リスク回避→ドル買い”も散見されており、NYタイム中盤以降は下げ幅を削っています。
また大接戦と報じられた「台湾総統選」を控える週末ということもあり、“一方向への動意”は抑制されて先週末の取引を終えています。

◆ ただ「米早期利下げ観測」を改めて織り込みにかかるには…?


短期金融市場を見ると、「米3月利下げ」の可能性を“約80%”を織り込んだままであり、「年内利上げ幅」についてもまだ“6-7回”を織り込んだままというのが実状といえます。
このため冒頭で記した米PPIを背景にした「米早期利下げ観測」の織り込みは、“前のめり気味”といわざるを得ないのが実状といえます。
特に本日は「米国市場休場(キング牧師誕生日)」となりますので、“一方向への動意”はより抑制されやすいと見るのが自然といえます。
一方で「日銀マイナス金利解除」に関しては、“1月解除”はほぼ皆無に等しく、“3月解除”に関しても盛り上がりづらいのが実状といえます。
そうなると“ドル売り”は盛り上がることはなく、たとえ“ドル買い(戻し)”が進行しづらいとしても、“円売り”がドル円の下値を支える可能性は大きい…?

今週の注目と見られるのは「米小売売上高(17日)」「欧CPI(17日)」「本邦CPI(19日)」と、いずれも“週央以降”ということになります。
「米国市場休場」となる本日に関しては、やはり“動きづらい”“やや買い戻し先行”程度に見ておくべきかもしれませんね。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

146.750(日足・一目均衡表先行スパン上限、ピボットハイブレイクアウト)
146.580(12/11高値)
146.409(1/11高値)
146.188(50日移動平均線、週足・一目均衡表転換線、+2σ、ピボット2ndレジスタンス)
145.979(日足・一目均衡表先行スパン下限、大台)
上値5:145.623(1/11~1/12の61.8%戻し)
上値4:145.560(1/12高値、ピボット1stレジスタンス)
上値3:145.381(1/11~1/12の50%戻し)
上値2:145.138(1/11~1/12の38.2%戻し)
上値1:145.000(大台、週足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:144.870
下値1:144.752(+1σ)
下値2:144.352(1/12安値)
下値3:144.298(1/10安値、ピボット1stサポート)
下値4:144.132(日足・一目均衡表転換線、1/9~1/11の76.4%押し)
下値5:144.000(大台)
143.719(ピボット2ndサポート)
143.658(1/8安値、200日移動平均線)
143.422(1/9安値、日足・一目均衡表基準線)
143.280(20日移動平均線)
143.087(ピボットローブレイクアウト、大台)
142.844(1/4安値)

《10:55》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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