*16:38JST エムアップ Research Memo(8):将来を見据えた新サービスの拡大やグローバル戦略の活性化などにも取り組む
■エムアップホールディングス<3661>の主な活動実績
1. 新しいファン体験を提供するサービスの拡大
2022年3月期よりスタートした「Fanpla進化プロジェクト」(Fanpla for ARTIST)※については、既述のとおり、ファンクラブのプラットフォーム「Fanpla Kit」が様々なIP獲得を実現しているほか、オンラインサロン「Fanpla Rooms」、ファンクラブ向けのオンラインくじ「Fanpla Chance」、アーティストとファンの共創をコンセプトにしたクラウドファンディング「Fanpla Action」、アーティストとファンをつなぐNFTマーケットプレイス「Fanpla Owner」などの新規事業も着実に伸びてきた。このうち「Fanpla Owner」については、デジタルアートの販売のみならず、公演チケットのNFT化(特典付与による価値高騰)やアーティスト応援企画への参加券のNFT化、大型野外フェスへのNFT導入(来場者にエアドロップでプレゼント)など、コレクションするNFTから実用性のあるNFTへの活用事例も増えてきた。「Fanpla Chance」についても、オンラインくじをライブ連動・FC周年などの企画で展開し、会員サービスを行いながら収益化を実現している。また、新たな取り組みとして、早期からのファン獲得に向け、オーディションからの囲い込みにより、ファンの熱量をあげながらファンダム化していくシステム構築にも取り組んでいる。
※コロナ禍をきっかけとしたアーティストとファンの関わりの変化をはじめ、エンタテインメントのDXを見据えた新たな価値の創出や、ファンエンゲージメント強化によるアーティスト活動の支援を目的とするプロジェクト。
2. グローバル戦略の活性化
2023年2月にプライベートメッセージサービス「DearU bubble」※を展開する韓国Dear U社と資本・業務提携を締結すると、合弁会社(Dear U plus)の設立により日本版「bubble for JAPAN」のサービス導入に向けて準備を進めている(2024年2月開始予定)。また、日本音楽市場で活躍が期待されるK-POPアーティストやファントレンドのキャッチアップを強化し、他社に先んじての日本展開のサポートやファンクラブ案件の獲得を推進する体制を構築した。
※アーティストとファンがチャット形式でやり取りを楽しめるプライベートサービスである。合弁会社と同社グループの協力体制により、日本市場のファンニーズを捉えたローカライズとアーティスト導入に取り組む方針。
ほかにも海外IPの獲得や、中国でのファンクラブ事業展開など、グローバル戦略に向けた動きか活性化してきた。特に中国本土で絶大な支持を得る日本人アーティストの中国FCを開始したほか、今後は運営ノウハウの蓄積を通じて、アーティストの海外進出のファンビジネスをサポートする体制を構築する方針である。
3. 次世代ビジネスの取り組み
VR事業についてもLIVEコンテンツ※1を事業の柱として、新規アーティストを多数配信するとともに、一斉配信システムの活用による有料イベントの実施(2023年9月)※2などを含め、新たな収益基盤づくりに取り組んでいる。さらにはHMDメーカーやメタバース企業との提携によるBtoB領域の拡大※3や市場拡大に合わせたプラットフォームの機能拡張※4なども進める方針だ。
※1 VRギアとのバンドル販売、VR生配信、収録によるマルチアングル配信など。
※2 180°3D立体視映像による、圧倒的な没入感や近接感に加え、リアルタイムでライブを共有しているような一体感も味わえるものとなっており、今後は全国規模へ拡大予定である。
※3 TikTokを展開するByteDance社傘下のHMDメーカーPICO社へのコンテンツ制作協力など。
※4 高音質配信機能の開始(2023年11月から)や立体音響、HMD機能拡張、2D立体視映像再生機能、次世代VRデバイスへの対応など。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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1. 新しいファン体験を提供するサービスの拡大
2022年3月期よりスタートした「Fanpla進化プロジェクト」(Fanpla for ARTIST)※については、既述のとおり、ファンクラブのプラットフォーム「Fanpla Kit」が様々なIP獲得を実現しているほか、オンラインサロン「Fanpla Rooms」、ファンクラブ向けのオンラインくじ「Fanpla Chance」、アーティストとファンの共創をコンセプトにしたクラウドファンディング「Fanpla Action」、アーティストとファンをつなぐNFTマーケットプレイス「Fanpla Owner」などの新規事業も着実に伸びてきた。このうち「Fanpla Owner」については、デジタルアートの販売のみならず、公演チケットのNFT化(特典付与による価値高騰)やアーティスト応援企画への参加券のNFT化、大型野外フェスへのNFT導入(来場者にエアドロップでプレゼント)など、コレクションするNFTから実用性のあるNFTへの活用事例も増えてきた。「Fanpla Chance」についても、オンラインくじをライブ連動・FC周年などの企画で展開し、会員サービスを行いながら収益化を実現している。また、新たな取り組みとして、早期からのファン獲得に向け、オーディションからの囲い込みにより、ファンの熱量をあげながらファンダム化していくシステム構築にも取り組んでいる。
※コロナ禍をきっかけとしたアーティストとファンの関わりの変化をはじめ、エンタテインメントのDXを見据えた新たな価値の創出や、ファンエンゲージメント強化によるアーティスト活動の支援を目的とするプロジェクト。
2. グローバル戦略の活性化
2023年2月にプライベートメッセージサービス「DearU bubble」※を展開する韓国Dear U社と資本・業務提携を締結すると、合弁会社(Dear U plus)の設立により日本版「bubble for JAPAN」のサービス導入に向けて準備を進めている(2024年2月開始予定)。また、日本音楽市場で活躍が期待されるK-POPアーティストやファントレンドのキャッチアップを強化し、他社に先んじての日本展開のサポートやファンクラブ案件の獲得を推進する体制を構築した。
※アーティストとファンがチャット形式でやり取りを楽しめるプライベートサービスである。合弁会社と同社グループの協力体制により、日本市場のファンニーズを捉えたローカライズとアーティスト導入に取り組む方針。
ほかにも海外IPの獲得や、中国でのファンクラブ事業展開など、グローバル戦略に向けた動きか活性化してきた。特に中国本土で絶大な支持を得る日本人アーティストの中国FCを開始したほか、今後は運営ノウハウの蓄積を通じて、アーティストの海外進出のファンビジネスをサポートする体制を構築する方針である。
3. 次世代ビジネスの取り組み
VR事業についてもLIVEコンテンツ※1を事業の柱として、新規アーティストを多数配信するとともに、一斉配信システムの活用による有料イベントの実施(2023年9月)※2などを含め、新たな収益基盤づくりに取り組んでいる。さらにはHMDメーカーやメタバース企業との提携によるBtoB領域の拡大※3や市場拡大に合わせたプラットフォームの機能拡張※4なども進める方針だ。
※1 VRギアとのバンドル販売、VR生配信、収録によるマルチアングル配信など。
※2 180°3D立体視映像による、圧倒的な没入感や近接感に加え、リアルタイムでライブを共有しているような一体感も味わえるものとなっており、今後は全国規模へ拡大予定である。
※3 TikTokを展開するByteDance社傘下のHMDメーカーPICO社へのコンテンツ制作協力など。
※4 高音質配信機能の開始(2023年11月から)や立体音響、HMD機能拡張、2D立体視映像再生機能、次世代VRデバイスへの対応など。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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