米大統領選への懸念が引き続きドルを支えるとの見方＝ＮＹ為替

　為替市場はこれまで主役の取引だった円キャリー取引の巻き返しで賑わっているが、ドル自体は先週からの買い戻しを一服させている。７月は季節的にドルが弱い月ではあるが、その月も終わりに近づくにつれ、ドルの強さはすぐに回復する可能性があるとの見方が出ている。

　理由は米大統領選だが、例え米経済指標がインフレ鈍化を鮮明にする内容で、ＦＲＢの利下げ期待を裏付けるものであったとしても、米大統領選は秋にかけてドルをさらに押し上げる可能性があるという。

　もし、トランプ氏が優勢となれば、米国は来年以降、再びインフレ的な環境に戻るとの観測が高まり、利回りとドルをより押し上げるとしている。

USD/JPY　153.99　EUR/USD　1.0860　GBP/USD　1.2881

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美