早めの“ポジション調整”が持ち込まれる…!? - ドル円

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最新投稿日時:2023/12/22 11:10 - 「早めの“ポジション調整”が持ち込まれる…!? - ドル円」(武市佳史)

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早めの“ポジション調整”が持ち込まれる…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/12/22 11:10

◆ 「米早期利下げ観測」再燃 - “142円ライン”に下落


“流動性低下”を背景にして方向感が定まりづらい中、昨日の米経済指標は“弱め(米GDP確定値は+4.9%に下方修正/フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想を下回る△10.5)”となりました。
このため「米早期利下げ観測」が再燃する格好となり、主に対ユーロで“ドル売り”が進行しました。
こうしてユーロドルが“1.10ドル超”へと再び駆け上がる中、ドル円は“142.044円”へと値を落とし、そして本日に入って“142円割れ(本稿執筆時安値は141.855円)”へとさらに下落しています。

◆ ただ“さらなる円買い”は抑制される…? - 本邦CPI


一方で今朝方発表された本邦CPI・コアは、“2022年7月以来の低い伸び(+2.5%)”に留まりました。
“事前予想通り”ということもあって大きな反応は見られていませんが、「日銀緩和策修正」との思惑を押し下げるには十分な要因ともいえます。
このため“円買い(戻し)”は抑制されやすく、“下値はしっかり”といった印象が否めないといえそうです。

◆ “大きく動意づく”可能性はゼロではないが…!? - 米PCEコア・デフレータ


こうして“上値は重いが、下値も堅い”を地で往く展開を続ける中、本日は「米PCEコア・デフレータ」と「クリスマス休暇」の狭間で揺れ動くといった展開が想定されるところです。
“弱め”となった昨日の米経済指標を背景に、前者に関しては“下振れ”が意識されやすい印象は否めないところです。
一方で短期金融市場では「米3月利下げ」をほぼ織り込む中、本日は米債券市場が“短縮取引”となります。
また欧米のほぼ全ての市場が“3連休(~25日)”、英連邦圏は“4連休(~26日)”となるスケジュール感を踏まえれば、“ポジション調整”が早めに持ち込まれる可能性が否めないところです。

流動性低下時になりますので“(些細な要因で)大きく動意づく”という可能性はゼロではありませんが、それでも“一方向への動意”は抑制されると見たいところです。
そして仮に“大きく動意づく”が見られた場合、本日に関しては“反対方向(つまり逆張り)”を想定したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

144.961(12/19高値、大台)
144.625(ピボットハイブレイクアウト)
144.573(週足・一目均衡表基準線)
144.099(12/20高値、ピボット2ndレジスタンス)
144.000(大台)
143.847(12/19~12/21の61.8%戻し)
143.568(12/21高値、日足・一目均衡表転換線、12/19~12/21の50%戻し)
上値5:143.158(12/19~12/21の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値4:143.000(大台)
上値3:142.893(-1σ、12/21高値後の61.8%戻し)
上値2:142.768(200日移動平均線、12/21高値後の50%戻し)
上値1:142.509(12/21高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:142.105
下値1:141.989(12/18安値、大台)
下値2:141.577(ピボット1stサポート)
下値3:141.421(12/15安値)
下値4:141.259(月足・一目均衡表転換線)
下値5:141.048(ピボット2ndサポート、大台)
140.945(12/14安値)
140.764(50週移動平均線)
140.683(7/31安値)
140.460(-2σ)
140.053(ピボットローブレイクアウト、大台)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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