関西ペが大幅反落、２４年３月期業績予想を上方修正も材料出尽くし感

　関西ペイント<4613.T>が大幅反落している。９日の取引終了後、２４年３月期の連結業績予想について、売上高を５５００億円から５５５０億円（前期比９．０％増）へ、営業利益を４２０億円から４５０億円（同４０．３％増）へ、純利益を５５０億円から５７０億円（同２．３倍）へ上方修正したものの、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。

　自動車生産台数の回復や円安による為替換算の影響などにより売上高が計画を上回る見通しであることが要因。また、販売価格への価格転嫁などの利益改善に取り組んだことや、原価低減活動などの利益改善施策を継続的に推進したことも寄与する。

　同時に発表した第２四半期累計（４～９月）決算は、売上高２７４０億５００万円（前年同期比９．３％増）、営業利益２５７億３４００万円（同６３．３％増）、純利益４６４億５２００万円（同３．８倍）だった。

出所：MINKABU PRESS