今週は、27000~28000円のレンジを想定

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

最新投稿日時:2022/06/06 17:37 - 「今週は、27000~28000円のレンジを想定」(みんかぶ株式コラム)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

今週は、27000~28000円のレンジを想定

著者:出島 昇
投稿:2022/06/06 17:37

先週は、27000~27500円で2日(木)までもみあうが、週末にもみあいを上放れる

先週の予測では、基本的には米国株式のリバウンドにつれて日経平均もリバウンド相場入りとしました。
そうなると日経平均は、目先の高値5月18日(火)27053円、5月6日(金)の27072円を突破して、4月21日の27580円を試すことになるとしました。そのため、先週はレンジを27000~27600円としました。
結果的に、米国株式は週始めの休場のあとの2日は続落し、6月2日(木)はNYダウは△435ドルの33248ドルと戻りを試す動きとなり、日経平均はもみあいながらリバウンドに入りました。
週始めの5月30日(月)は、前週末の米国株の大幅高を受けて△587円の27369円まで上昇しました。その後、米国株が30日(月)の休場後、31日(火)から6月2日(木)の日経平均は、27250~27482円となり、2日(木)は27413円で引けました。
先週は、このまま27000~27500円のレンジで終了すると思われましたが、2日(木)の米国市場ではOPECが原油増産に合意したことで、原油高によるインフレ懸念がやや後退(現実は、増産量が期待はずれで原油価格はやや上昇)ADP雇用統計が予想を大きく下回ったことで過度な金融引締めの警戒感も後退し、NYダウは△435ドル、ナスダックは△322P、S&Pは△75Pと3指標大幅上昇となりました。
これを受けて週末3日(金)の日経平均の動きは、△246円の27660円で寄り付き、△362円の27776円まで上昇し、終値は△347円の27761円と2ヶ月ぶりの高値水準で引けました。
心理的なフシ目27500円を超えて4月21日の27580円も突破したことで、次は28000円の大台を試すことになります。ただし27500円を超えてきたものの、後場にファーストリテイリング銘柄で130円押し上げとなっており、一部の銘柄に偏った上昇がみられます。トピックスの動きが鈍く陰線なのは気なるところです。

週末の米国株式は、注目の5月雇用統計の強い結果を受け、3指標そろって大幅反落となりました。非農業部門雇用者数が39万人増と市場予想の32.5万人を大きく上回る強い結果となり、平均賃金も前月に続いて高い伸び率を示したことで、FRBによる積極的な金融引締めへの警戒感が再び高まりました。これを受けてNYダウは▲348ドルの32899ドル、ナスダックは▲304Pの12012P、S&Pは▲68Pの4108Pとなりました。
シカゴの日経先物は、為替が1ドル=130.80円の円安となったことで▲215円の27575円と27500円を守って引けました。

今週は、27000~28000円のレンジを想定

先週は、米国株式が上下動しながらもリバウンドの流れが継続し、再進行した円安に支えられて日経平均は27000円台を回復し、一時27500円を前に一服となりましたが、週末は米国株の上昇に合わせて27776円まで上昇し、終値は27761円で引けました。これにより昨年9月14日の30795円の高値からの下降ライン(A)(日経平均のチャート参照)を上にぬけてきました。
この流れの中で、週足での52週線(現在28020円近辺)をぬくことができれば今年の3月25日の高値28338円を試すことになります。
その前に、今週は日本では10日(金)にメジャーSQの算出を控え、米国ではこの日に5月消費者物価指数(CPI)の発表があり、様子見の局面が想定されます。又、日経平均は27500円前後にある累積出来高が多い価格帯に突入しており、先週はFRBの金融引締めに対する懸念をいったん織り込んだ海外勢がショートカバー(買い戻し)で株価を押し上げた側面もあり、ここで個人の戻り売りをこなしていると思われますが、これがこのまま続いて指数の水準を切り上げていけるかどうかみる必要があります。
注意すべきは、依然として強い原油先物・現物を踏まえると、FRBが一段と強い引き締めを継続する可能性もあります。
目先では、日米ともに5月の安値で底打ちし、リバウンド局面に入っています。週足チャートの下げ基調を好転させるには52週移動平均線(28020円近辺)を突破しなければならず、日経平均は、あと僅かまで接近してきていますが、今週は様子見となる可能性があります。

6日(月)は、寄り付きは、前週末の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行し、前場早々に27523円まで下落しました。ただ、売りは続かず、売り一巡後は先物買いを交えて持ち直して上げに転じ、また時間外取引で米株価指数先物も高く、上海株やハンセン指数の上げも支えとなって、後場後半には27979円と28000円間近まで上昇した。その後も堅調に推移し、△154円の27915円で引けました。

(指標)日経平均

先週の動き

先週は、米国株式のリバウンドに連動して日経平均も戻りを試すとし、4月21日の27580円を目指すとしました。週始めの5月30日(月)に△587円の27369円と27000円の大台を突破したあと、5月31日~6月2日の3日間は27250~27482円と狭いレンジでもみあっていましたが、米国株の6月2日(木)の大幅上昇を受け、週末の3日(金)は△347円の27761円と大幅反発となりました。これによって昨年9月14日の高値30795円からの下降ライン(A)を上にぬけてきました。

今週の予測

今週は、米国では10日に5月消費者物価指数の発表、国内ではメジャーSQの算出があり、様子見ムードとなりそうです。レンジとしては27000~28000円となります。週足で52週移動平均線(28020円近辺)を突破すれば、まず、3月25日の28338円を試す動きとなります。


 

(指標)NYダウ

先週の動き

5月30日(月)は休場。休場後は3指標そろって2日連続の反落。NYダウは7日ぶりの反落となりました。6月2日(木)はOPECによる原油の増産合意や5月ADP雇用統計が予想を下回ったことを受け、3指標そろって3日ぶりの大幅反発となりました。NYダウは△435ドルの33248ドルでした。しかし3日(金)は強い雇用統計を受け、3指標そろって反落。NYダウは▲348ドルの32899ドルで引けました。

今週の動き

今月は、中旬に控えるFOMCを前に市場ではすでに0.5%の利上げを織り込んでおり、その後の動きのいくつかのパターンを想定し、様子見となって動きづらい展開となりそうです。
市場はFRBによる積極的な利上げを警戒する一方、インフレがピークアウトしたとの期待も併せ持っておりインフレの加速が示されれば再び警戒感が高まります。


 

(指標)ドル/円

先週の動き

先週は、経済指標が予想に反した結果になったことで、米利上げの継続の可能性が高まり、リスク選好的なドル買い・円売りが広がりました。3日のNY市場で、ドル/円は一時130.98円まで上昇し、130.86円で引けました。

今週の動き

FRBは、金融正常化に向け、6月、7月と0.5%の追加利上げを計画しており、金利先高感を背景にドル買い・円売りが続く可能性が高いと思われます。
バイデン大統領とイエレン議長との会談では、約40年ぶりの高水準のインフレを抑制する必要があるとしています。
FRBの金利引締めのスタンスは変わらないと思われドルは底堅い動きとなりそうです。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

みんかぶおすすめ