~調剤薬局のネットワーク事業で業界No.1、独自の地域ケアシステムを展開~
【ポイント】
・2022年3月期は過去のピーク利益を更新しよう。医薬品ネットワークへの加盟件数が順調に伸びていることに加えて、調剤薬局も単品単価をベースに交渉する仕組みを作り上げたので、一定の範囲で安定性を高めている。2023年3月期は、診療報酬改定の影響で業績は伸び悩むが、引き続き医薬品ネットワークがリード役となろう。
・調剤薬局のデジタル化を推進する「かかりつけ薬局化支援サービス」で、1.5万店への拡大を目指す。LINEの公式アカウント「つながる薬局」は昨年3月にサービスを開始し、今年1月末で788店、LINE友だち27.1万人と、薬局業界でトップとなった。受注件数は1563店と、今後も急ピッチで拡大しよう。店舗ごとの月額課金システムをとっている。3000店を超えてくると利益貢献も期待できよう。
・医薬品ネットワークへの加盟件数が、12月末で7003件(前期末比+887件)となった。業界シェアも10%を超えており、プラットフォームとしての基盤が強化されている。薬局経営の健全性確保に向け、中小の調剤薬局の加盟が加速している。3月末の7300件に続いて、次は1万件が見えてこよう。競合も一部あるが、当社の優位性は揺るがない。
・2023年3月期から始まる次の中期4ヵ年計画では、1)ネットワークへの加盟件数を1万件以上に拡大すると共に、2)この加盟件数に、付加価値サービスを乗せていく、3)ジェネリックの自社製品拡大や、つながる薬局の加盟件数の増加も貢献度を高めてこよう。4)業界トップの医薬品発注取扱高にあって、DXによる効率化も期待できる。5)調剤薬局部門の収益変動は、ネットワーク事業の収益貢献が高まってくるにつれて、相対的に小さくなってこよう。
・地域包括ケアの中で、「未病・予防-医療-介護」を支える「かかりつけ薬局」への対応が勝負となる。医薬品ネットワーク部門を軸に、次期中期計画では、営業利益70億円、ROE20%が十分達成できよう。株価はかなり割安である。PBR3倍に向けて、株式市場での評価は大きく高まってこよう。
目次
1.特色 調剤薬局に独自のネットワークシステムを築く
2.強み 地域薬局のネットワークで圧倒的トップを確立
3.中期経営方針 新たなプラットフォームによる企業価値創造に向けて
4.当面の業績 新型コロナの影響を乗り越えて、ピーク利益の更新へ
5.企業評価 医薬品ネットワーク部門を柱とした連携効果に注目
企業レーティング | B |
---|---|
株価 (2022年2月21日) |
513円 |
時価総額 | 157億円 (30.64百万株) |
PBR | 1.19倍 |
ROE | 17.6% |
PER | 6.7倍 |
配当利回り | 2.3% |
総資産 | 65239百万円 |
純資産 | 13055百万円 |
自己資本比率 | 20.0% |
BPS | 432.4円 |
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | 配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
2013.3 | 54827 | 2046 | 1912 | 756 | 29.1 | 8.0 |
2014.3 | 66181 | 2091 | 2019 | 668 | 27.7 | 8.0 |
2015.3 | 75548 | 2641 | 2540 | 885 | 37.1 | 8.0 |
2016.3 | 87715 | 3783 | 3860 | 1720 | 60.1 | 9.5 |
2017.3 | 88865 | 2113 | 2109 | 571 | 19.3 | 10.0 |
2018.3 | 93977 | 3163 | 3250 | 1022 | 34.5 | 10.0 |
2019.3 | 98232 | 1428 | 1501 | 462 | 15.3 | 10.0 |
2020.3 | 105241 | 1615 | 1560 | -895 | -29.5 | 10.0 |
2021.3 | 104257 | 3429 | 3479 | 2198 | 72.5 | 10.0 |
2022.3(予) | 106500 | 3800 | 4200 | 2300 | 76.2 | 12.0 |
2023.3(予) | 110000 | 4000 | 4000 | 2200 | 74.1 | 12.0 |
(2021.12ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2009.9期で1:200、2012年4月、6月に各々1:2の株式分割を実施。
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。
レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/medelikarusisutemuneltutowa-ku202202.pdf
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銘柄 | 株価 | 前日比 |
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4350
|
420.0
(14:55)
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+3.0
(+0.71%)
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