短期的には窓下限まで下落余地
昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 112.24 ドル安の 36319.98、ナスダック総合指数は 95.81 ポイント安の 15886.54 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29260 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺からスタートすると思われる。
日経平均の日足チャートでは、弱気形状が鮮明になっている。昨日は買い一巡後に失速し、あっさりマイナス圏へと転落。ローソク足でも上ひげが出現している。下方の窓に一部、到達したことで、これをなし崩し的に埋めやすくなっている。短期的には窓下限(29000.65 円)まで下落余地があり、そこまでは惰性で動いてしまいそうだ。日経平均はもみ合いスタートから、ジリジリと下値を試すことになりそうだ。
相場の下落要因のひとつとなっているのが、為替相場の動きだ。対ドルで円高が進んでおり、1ドル=112 円台に突入。輸出関連株の上値の重しとなっている。その原因となっているのが、米長期金利の低下。現在は年 1.4%台での推移となっており、それが金利裁定面でドル安・円高を促している。先の米 FOMC で早期の利上げが否定されるなか、足元、この傾向は続くのだろう。
投資家は売りポジションを持ったまま、下方の窓埋めの経緯を見守る必要がある。基本的には「弱気相場」であり、下方の窓に引っ張られやすい。ソフバン急騰の影響も空しく、他の銘柄が足を引っ張る動きとなっている。本日もその傾向が続く可能性があり、投資家は慎重姿勢を続ける必要がありそうだ。
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