ギャンブル的な「投機」と財産形成を目指す「投資」の違い
何度かお伝えしていることですが、とても大切なことですので、改めて要点を簡潔にお伝えします。
短期売買は利益確定もロスカットも短期間で行い、売買期間によって、様々なタイプに分けられます。
数秒から数分で売買を完結するスキャルピング
一日で売買を完結するデイトレード
数日から数週間で売買を完結するスイングトレード
などがあります。
いずれも短期間の鞘を抜いていく手法を指します。1%でも3%でも鞘が抜けるチャンスがあれば売買し、短期間で利益を得ることを優先します。
一方、中長期財産形成は企業にお金を投資して、資金を大きく育てていくことを目指すことに近いでしょう。
この二つの考え方は、根本的に様々なことが異なります。
例えば、の具体例を挙げますと
100万円で始めて、100万円を元手に2万円利益が出た、5万円損が出た、3万円利益が出た、などを繰り返していくのが、前者です。
一方、資産形成の場合は下記のように
●2016年版100万円コースの評価額推移
2020/3/19:126万円
20209/1:181万円
2020/12/25:230万円
2021/5/13:278万円
2021/7/30:330万円
と資産が形成されるように保有銘柄を管理していくのが、後者といえましょう。
主な相違点を列挙しましょう。
前者は売買が前提、後者は保有が前提。
前者は、目先の株価の動きが激しい銘柄を投資対象とし、企業の中身は関係ありません。ボロ株でも値動きがあれば対象になります。倒産寸前だろうが赤字だろうが、関係ないのです。
一方、後者は目先の株価の動きより、企業の中身、投資対象の中身が重要になります。
前者はギャンブル要素が強い「投機」、機会を常に狙っていくためです。
後者は株を通しての企業への「投資」です。
前者の売買期間は短く、後者は成功時は保有期間が長く、失敗時は短くなります。
前者の一回の売買利益は数%、後者の一回の売買利益は、数十%、時には2倍、3倍、それ以上となります。
前者は機を見て、鞘を抜くため、常に値動きをウォッチしていく必要がありますが、後者は動かず保有を続ける時と、大事な時に動いていく売買の時とを使い分けるメリハリが大切になります。
前者の成功は小さな利益を繰り返すことで、後者の成功はある程度時間をかけて、一気に大きな利益を得ることです。
前者はパチンコや競馬と似ており、平日の9時から15時まで何時でも賭けをすることが出来るというギャンブル的な要素が強いのですが、後者は事業の要素が強いと言えましょう。個人個人では出来ないような有望ビジネスにお金を投じるという意味合いがあるのです。
前者は仕手株も対象となりますが、後者は対象外です。
前者で大事なのは勝率、後者で大事なのは勝率よりも資産増加です。
前者で大切なのは、チャートや材料ニュース、需給などとなりますが、後者で大切なのは、企業業績や企業動向、国際情勢や法律や経済状況、などとなります。
前者の投資対象銘柄は日替わりで変わりますが、後者の投資対象銘柄は早々は転がっていません。したがって腰を据えてじっくりと選別することが必要になります。
前者のよい銘柄は、とにかく早く動く銘柄、今動いている銘柄となりますが、後者のよい銘柄は3年、5年、10年上がり続け、300倍を超えたテンセント(中国株)のような長期で薦められる銘柄が究極の理想となります。
弊社のサポートは主に後者をサポートしていくことにあります。
前者を全面否定はしませんが、資金を分ければ、両方できます。資産形成が出来れば、短期売買の資金も生まれていきましょう。
弊社は皆様の資産形成のために存在します。
ただ、注意事項として、中長期財産形成は、一つの銘柄を購入して全く売買をしないということではありません。
これは、中長期の財産形成を目指した投資というよりは、「放置」と言えましょう。
勝負どころの重要な局面での売買もまた、中長期財産形成には必要不可欠なものです。
適切なタイミングの適切な銘柄への銘柄入れ替えがあって初めて資産形成が出来るからです。適切な銘柄でなければ、放置すれば、資産は減っていくため、売買をしなくてはいけません。
現在は、資産増加の軌道に乗り、良い流れが続いています。
とは言え、これからも必ず、重要な売買をするタイミングが訪れます。
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