前回の窓下限を下回るかが焦点
昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 85.79 ドル安の 35058.52、ナスダック総合指数は 180.14 ポイント安の 14660.58 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27585 円付近での推移。したがって本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、強気転換となった。ただ、上値の重さ、上昇余地の小ささは明確であり、妙味はかなり乏しい。本日は軟調スタートとなることで、再び弱気転換する可能性は十分にある。その際の強弱の分岐ラインとなるのが、前回の窓下限(27792.52 円)であり、これを終値ベースで下回るかが焦点となる。また、窓空け下落となった場合にも弱気転換となり、昨日までの上昇がダマシであったことを意味する。
注目の米主要企業の決算は、おおむね予想を上回る展開。しかし、株価は高安まちまちであり、明確な方向性は見えてこない。ひとまずこの辺は無難にこなす可能性が高く、日本株への影響は限定的だろう。
問題なのは東京での感染者の増大だ。昨日発表の新規感染者は 2848 人となり、過去最多を更新した。オリンピックが開催されるなか、さらなる増加も予想され、経済へのダメージ、医療逼迫、そして政治リスクが台頭している。株価が再び弱気形状へと変化することになれば、改めて売り仕掛けをする投資家も出てくるだろう。そういった意味でかなり危険な状態にあり、投資家は慎重姿勢を強めなければならない。終値ベースで弱気転換となるか、に注目だ。
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