ヒーハイスト Research Memo(4):2021年3月期は減収ながら売上総利益率改善、費用減で営業利益を確保

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最新投稿日時:2021/07/16 15:14 - 「ヒーハイスト Research Memo(4):2021年3月期は減収ながら売上総利益率改善、費用減で営業利益を確保」(フィスコ)

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ヒーハイスト Research Memo(4):2021年3月期は減収ながら売上総利益率改善、費用減で営業利益を確保

配信元:フィスコ
投稿:2021/07/16 15:14
■業績動向

1. 2021年3月期の業績概要
ヒーハイスト<6433>の2021年3月期決算は、売上高が前期比3.0%減の2,248百万円、営業利益88百万円(前期は21百万円の損失)、経常利益93百万円(同25百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益41百万円(同342百万円の損失)となった。

設備投資額は120百万円(前期179百万円)、主な投資は新規加工機(CNC旋盤)の導入などである。減価償却費は127百万円(同160百万円)であった。

2. 品目別状況
各品目別状況は以下のようであった。

(1) 直動機器
主力のTHK向けが、コロナ禍及び米中貿易摩擦の影響を受けて上期は停滞した。その後、下期に入ってからは回復に向かい、12月には単月で黒字化、年明けの第4四半期も堅調に推移した。特に半導体製造装置向けが堅調であったが、下期には工作機械やその他精密機械向けも回復が見られた。この結果、通期の売上高は1,246百万円(前期比0.3%増)となった。

(2) 精密部品加工
直動機器と同様に、上期はコロナ禍の影響で各種レースが中止または延期となり、同社への発注も低迷した。下期に入りレースも再開され部品需要は戻ったが上期の落ち込みを埋めるまでには至らず、通期の売上高は751百万円(同6.6%減)に止まった。

(3) ユニット製品
国内企業向けはリピート需要を中心に比較的堅調に推移し、中国の電子デバイス組立用途では回復したが、例年だと入る予定の大口案件が消失し、売上高は251百万円(同7.9%減)となった。


自己資本比率は65.4%で財務的には安定
3. 財務状況
2021年3月期末の総資産は前期末比335百万円増の4,589百万円となった。流動資産は同331百万円増の2,609百万円となったが、主に現金及び預金の増加134百万円、受取手形及び売掛金の増加154百万円、たな卸資産の減少13百万円による。固定資産は同3百万円増の1,980百万円となったが、主に有形固定資産の増加8百万円、無形固定資産の減少6百万円、投資その他の資産の増加2百万円による。

流動負債は同198百万円増の932百万円となったが、主に支払手形及び買掛金の増加84百万円による。固定負債は同94百万円増の651百万円となったが、社債の減少23百万円、長期借入金の増加74百万円による。この結果、負債合計は同292百万円増の1,584百万円となった。

純資産は親会社株主に帰属する当期純利益の計上などによる利益剰余金の増加等により同43百万円増の3,005百万円となった。その結果、2021年3月期末の自己資本比率は65.4%(前期末69.6%)となった。

4. キャッシュ・フローの状況
2021年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは166百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前当期純利益94百万円、減価償却費127百万円、たな卸資産の減少14百万円、仕入債務の増加122百万円などで、一方で主な支出は売上債権の増加236百万円等であった。投資活動によるキャッシュ・フローは133百万円の支出であったが、主な支出は有形固定資産の取得105百万円等であった。財務活動によるキャッシュ・フローは99百万円の収入であったが、主な収入は長短借入金の増減151百万円等であった。

この結果、期中の現金及び現金同等物は134百万円増加し、期末の現金及び現金同等物残高は953百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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配信元: フィスコ

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