イチネンHD Research Memo(4):設備投資により有形固定資産が増加

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最新投稿日時:2021/07/12 15:14 - 「イチネンHD Research Memo(4):設備投資により有形固定資産が増加」(フィスコ)

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イチネンHD Research Memo(4):設備投資により有形固定資産が増加

配信元:フィスコ
投稿:2021/07/12 15:14
イチネンホールディングス<9619>の業績動向

2. 財務状況とキャッシュ・フロー
2021年3月期末の流動資産は68,659百万円となり、前期末比9,219百万円増加した。主にコロナ禍による先行き不透明感に備えてキャッシュポジションを引き上げたことによる現金及び預金の増加9,826百万円、受取手形及び売掛金の増加661百万円、リース投資資産の増加701百万円などが要因となった。

固定資産は93,259百万円(前期末比3,512百万円増)となった。主にオペレーティング・リース取引の契約増加による賃貸資産の増加4,991百万円、新本社ビルの建設等による建物及び構築物の増加3,634百万円及び建設仮勘定の減少2,807百万円、自動車リース関連事業の基幹システム開発中止等によるソフトウエアの減少2,554百万円、時価評価等による投資有価証券の増加926百万円などによる。以上から、期末の資産合計は161,948百万円となり、前期末比で12,719百万円増加した。

一方で流動負債は60,278百万円となり前期末比で11,450百万円増となった。主に短期借入金等(1年内償還予定の社債、1年内返済予定の長期借入金、コマーシャル・ペーパーを含む)の増加12,159百万円などによる。固定負債は同1,522百万円減の61,962百万円となった。主に社債の減少5,260百万円、長期借入金の増加4,035百万円による。この結果、負債合計は122,241百万円となり前期末比で9,928百万円増加した。純資産合計は39,706百万円となり前期末に比べて2,791百万円増加した。要因として、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加1,898百万円等による。

2021年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは3,161百万円の収入となり、主な収入は税金等調整前当期純利益の計上4,885百万円、減価償却費15,864百万円、主な支出は賃貸資産の純増18,302百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは3,078百万円の支出となった。主に有形及び無形固定資産の取得による支出2,884百万円などによる。財務活動によるキャッシュ・フローは9,746百万円の収入となり、主な収入は長短借入金等の増加(純額)11,196百万円などで、主な支出は配当金の支払い1,117百万円などであった。その結果、2021年3月期中に現金及び現金同等物は9,826百万円増加し、期末残高は11,984百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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