チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
東プレ <5975> 【 1→1】
「22/3期はプレス関連製品事業牽引による大幅増収大幅営業増益を計画」
21/3期は期初にコロナ影響を受け、上期中心に中核のプレス関連製品事業で純新規を含む新車種複数立上げに伴う費用が嵩んだため前期比21.6%営業減益となった。しかし、(1)プレス関連製品の回復に伴い3Q、4Qと大幅営業増益となったこと、(2)コロナ禍で減収とはなったが、生産体制やサービス網の強化を図ってきた中・大型冷凍車の受注・生産好調による売上構成良化により定温物流事業で増益を確保したことなどが評価できる決算となった。22/3期は過去の成長投資の収穫期に入るプレス関連製品事業牽引により業績V字回復が見込める中、22/3期TIW予想PER7.4倍、実績PBR0.55倍の株価は評価不足と考える。投資評価は「1」を維持する。
予想ROE:7.0% PBR:0.6倍、来期予想PER:6.1倍、来期予想EPS成長率:23%株価(6/4終値):1,738円
Fモデルによる理論株価:3,931円(5月31日by高田悟)
ヨコオ <6800> 【 1→1】
「22/3期は2桁営業増益、前期に続き営業過去最高益更新を計画」
21/3期決算では、コロナ影響や米中貿易摩擦の影響を受けた厳しい事業環境下で営業過去最高益を更新したこと、その背景の一つとして課題である中核車載通信機器事業の収益力の改善が挙げられること、などがポジティブ。加えて、22/3期は好採算の無線通信機器事業で売上げ横這いを想定、車載通信機器事業では半導体及び樹脂材料不足の影響や物流費高騰影響を織り込み、回路検査用コネクタ事業では受注増への投資増を見込んだにも関わらず2桁営業増益と21/3期に続き営業過去最高益更新を同社が計画したことが評価できる。22/3期TIW予想PER13.1倍の株価には割安感が強いとみるため投資評価は「1」を維持する。
予想ROE:10.6% PBR:1.5倍、来期予想PER:10.8倍、来期予想EPS成長率:22%株価(6/4終値):2,309円
Fモデルによる理論株価:3,529円(6月1日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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