フジ住、前期経常を78％上方修正

　フジ住宅 <8860> が4月23日午前(10:20)に業績修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の20億円→35.5億円(前の期は46.1億円)に77.5％上方修正し、減益率が56.6％減→23.0％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の2.5億円の赤字→12.9億円の黒字(前年同期は26.1億円の黒字)に増額し、一転して黒字に浮上する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（1）通期連結業績予想修正の理由　2020年８月４日の連結業績予想公表時は、緊急事態宣言が解除されたものの、新型コロナウイルス感染症第２波の懸念が高まっており、再度の緊急事態宣言発出に伴う営業自粛による受注活動への影響や、景気が更に大きく下振れすることによる所得水準や個人消費の大幅な減少が、連結業績へ与える影響が懸念される状況でした。しかしながら、政府による経済政策や金融当局による政策が景気に対する一定の下支えとなったこと、新型コロナウイルス感染拡大を背景に住環境への関心が高まったこと等により住宅への需要は底堅く推移したことにより、当連結会計年度における連結業績への影響は比較的軽微なものとなりました。また、兵庫県加古川市において、大型分譲地の素地売却が実現したことにより、売上高及び利益を追加計上することができました。従いまして、前回公表の連結業績予想に比して、売上高及び各段階利益において増加する見通しとなりましたので、連結業績予想を上記の通り修正いたします。（2）通期個別業績予想修正の理由　.（1）通期連結業績予想修正の理由と同じ理由であります。