海運セクターが全業種中で断トツの値上がり率、米株市場の景気回復期待が波及◇
日本郵船<9101.T>、 商船三井<9104.T>、川崎汽船<9107.T>の大手3社が揃って大きく買われたのをはじめ、海運セクターが全面高となっている。業種別騰落率では東証1部33業種中で「海運」は2位以下に大差をつけて値上がりトップに買われている。前日の米国株市場では景気敏感株に買いが集まり全体指数を押し上げたが、この背景には加速局面に入ったワクチン普及があり、米疾病対策センター(CDC)によると米国のワクチン接種回数が2億回を超えたという。これが世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大に伴い経済活動への影響を懸念した株式市場において、いったん弱気に傾いた流れを引き戻す背景になったとの見方がある。ワクチン普及で先駆する米国を中心とした世界経済の回復期待が、物流を担うグローバル景気敏感セクターの筆頭である海運株に物色の矛先を向けさせている。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:MINKABU PRESS
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