ジシステム、今期経常を24％下方修正、配当を見送り（訂正）

　ジャパンシステム <9758> [ＪＱ] が12月24日大引け後(18:30)に業績・配当修正を発表。20年12月期の連結経常利益を従来予想の8億円→6億円(前期は8億円)に23.9％下方修正し、減益率が0.2％減→24.1％減に拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の4.8億円→4.8億円(前期は5.2億円)に0.6％上方修正し、減益率が7.7％減→7.1％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結経常利益も従来予想の4.2億円→2.2億円(前年同期は4.7億円)に45.5％減額し、減益率が10.6％減→51.3％減に拡大する計算になる。

JSLホールディングスのTOBに伴い、従来5.5円を計画していた期末一括配当を見送る方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　上期においてコロナ禍の影響を受けたメディカル事業・公共事業・RPAなどの新規事業について、 第３四半期以降、お客様の活動再開、受注回復の動きがあったものの、売上回復への反映にはさら なる時間を要する見通しとなったことから当期の通期売上の見通しを下方修正いたしました。また、これら比較的に利益貢献度の高い事業において売上高が減少となったことから、営業利益につ いても下方修正をいたしました。経常利益についてはこうした事業上の影響額に加え、本日別途公 表いたしました「JSLホールディングス合同会社による当社株式に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ」に記載のロングリーチグループによる当社株式の公開買付けに関する検討・対応費用（弁護士アドバイザリー費用・特別委員会の設置費用など）を反映した修正を実施いたしまし た。親会社株主に帰属する当期純利益については政策保有株式の売却益、事業譲渡による譲渡益な ど特別利益を反映した結果、営業利益・経常利益の悪化要因との相殺により当初の予想レベルでの 業績を維持する予想としております。※上記の業績予想は、現時点において合理的と判断できる情報に基づき判断したものであり、実際の業績予想数値と異なる可能性があります。

　当社は、本日開催の取締役会において、本公開買付けに賛同の意見を表明するとともに、当社の株主の皆様が本公開買付けに応募するか否かについては、中立の立場をとり、株主の皆様のご判断に委ねることを決議いたしました。なお、上記取締役会決議は、公開買付者が本公開買付け及びその後の一連の手続を経て、当社を公開買付者の完全子会社とすることを企図していること、並びに当社株式が上場廃止となる予定であることを前提として行われたものです。（詳細につきましては、本日別途公表いたしました「JSLホールディングス合同会社による当社株式に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ」をご参照ください。）当社は、将来の事業基盤の強化及び事業展開などを勘案の上、連結配当性向30％を目処として配当を行うことを基本方針として剰余金の配当を行ってまいりましたが、公開買付者によれば、本公開買付けにおける買付け等の価格は、2020年12月31日を基準日とする期末配当が行われないことを前提として総合的に判断・決定されているとのことであるため、当社においても本日開催の取締役会において、本公開買付けの成否にかかわらず、2020年12月期の期末配当を行わないことを決議いたしました。