ＪＳＢ、前期経常を17％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も6円増額

　ジェイ・エス・ビー <3480> が12月1日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。20年10月期の連結経常利益を従来予想の36.1億円→42.4億円(前の期は33.4億円)に17.4％上方修正し、増益率が8.0％増→26.8％増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した5-10月期(下期)の連結経常損益も従来予想の3.5億円の赤字→2.7億円の黒字(前年同期は2.6億円の黒字)に増額し、一転して黒字に浮上し、6.2％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の28円→34円(前の期は1→2の株式分割前で55円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　通期の連結業績予想につきまして、不動産賃貸管理事業において、借上・自社所有物件に係る入居率は僅かに低下（99.9％→99.8％）したものの、当初計画を上回る物件管理戸数の増加に伴い、前連結会計年度に引き続き、家賃関連売上高が当初計画を上回る水準で推移いたしました。　また、従業員数の増加等に伴う人件費負担は増加しましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、社内イベントの中止や行動制限に伴う出張費の減少等、一般経費の支出抑制が顕著となったことも背景に、営業利益は当初の計画値を上回る見込みとなりました。

　　当社は、株主の皆様に対し、継続的かつ安定的な配当を実施するとともに、持続的な成長と企業価値向上のための積極的な事業展開や様々なリスクに備えるための財務健全性とのバランスを考慮した上で、業績に応じた利益配分を行うことを基本方針としております。　この基本方針のもと、当期におきましては、株主還元の強化及び資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策遂行を目的として、自己株式の取得（45,100株、約2.5億円）を実施いたしました。　また、当社は、2020年７月27日をもちまして会社設立30周年を迎えました。これもひとえに、株主様をはじめ、お客様、お取引先様、これまでお力添えいただいた多くの皆様のご支援、お引き立ての賜物と心より感謝申し上げます。つきましては、これを記念するとともに、株主の皆様への感謝の意を表するため、2020年10月期の期末配当におきまして、１株当たり５円の記念配当を実施させていただくことといたしました。　今回の業績予想の上方修正を受け、普通配当につきましても前回予想から１円引き上げ、１株当たり29円に修正することといたしました。　以上の結果、2020年10月期における１株当たりの期末配当予想は、普通株式29円と記念配当５円を合わせた34円となる予定であります。